2022年に聴いて良かった曲

こんにちは、ほぼ年1でしかブログを更新しないのでログインパスワードを忘れてしまいました。今日のテーマは「2022年に聴いて良かった曲」。先日Twitterにプレイリストを上げたのですが、そこに収録した曲の所感とかを書いていきます。絶対に良い曲が多いので聴くだけでも聴いていってください。
プレイリストはこちら▼

t.co

 

大青春はじめます!/かすみ草とステラ

 

2021年デビューの6人組「青春系」アイドルがデビュー1年を超えて迎えたO-EAST(デカい!)でのワンマンの表題曲。綺麗な歌詞にキャッチーで一度聴いたら耳から離れないメロディライン、マネしやすい振付、さらに可愛さ溢れるMVと完成度が高くライブでも人を惹きつける一曲です。素晴らしい。

effect!/POOLS

 

関西の若手バンドが2022年冬にリリースしたアルバムから選出。曲自体がいいし、そこにボーカル・みきりょうへいくんの声ががっちりハマっていて美しさまで感じる。間奏も最高。次世代のスター候補だと思っています。

Awayokuba/Nagakumo

 

こちらも関西の若手バンド、なんと2021年結成。「ネオアコというと通じるか。見つかればすぐに売れるんだろうなあと思っています。音源もめちゃくちゃいいんですが、メンバー全員の演奏技術が高くてライブが音源を軽く超えてきます。人気出まくる前に見ておいた方がいいです。「思いがけず雨」のギターソロとかも気持ち良すぎる。

 


果てることないダンス/Lucky Kilimanjaro

 

最高のダンスミュージックを届ける6人組バンドから一曲。聴いて気になったらライブに行ってください。楽しく踊れる世界があなたを待っています。一生ついて行きます。

 

Landscape/緑黄色社会

 

2022年1月に出たアルバム「Actor」に収録の人気曲。2021年11月のツアーで初めて聴いたときにも「良すぎてすごい!」と思ったんですが、改めて音源を聴いてみると本当にどこをとってもいい曲で恐ろしいですね。個人的に好きなのはサビのBm7→A#m7→Am7のコード進行。マジで気持ち良すぎる。

 

わたしの一番かわいいところ/FRUITS ZIPPER

 

2022年デビュー、むすびズム木村ミサがプロデュースするアイドルグループが、ふぇのたすのヤマモトショウを迎えてリリースした楽曲。ふぇのたす全盛期を想起させるような可愛い曲調にマネしやすい振付でアイドル界隈だけでなくTikTokも巻き込んで大バズりしました。何曲も作ってるのに引き出し枯らすことなくこの曲を産み出せるヤマモトショウがすごいすごいよすごすぎる。

 

最古の証明/放課後ホタル

 

2022年元日結成、7月に初ライブを行ったバンドの代表曲。ギター・ベースともに聴いていて心地よく、メインボーカルの根菜さんの通る声がクセになる一曲です。歌詞もオシャレだね…。何気に初ライブ見たんですが歌うますぎでビビりました。もっと見たい。

 

BEEF STEW/SPECIAL CHEESE MENU

 

アイドルオタク6年目なのに毎年どこかしらのグループに衝撃受けてるんですが、2022年一番衝撃受けたのはこれかもしれない。アイドルがやるラップって、リリスクとかを除くとどうしてもおままごと感が否めないんですが、ここはメンバーのラップも楽曲のクオリティも全部本格的で、かと思えば声の出し方や歌詞の良い意味でのテキトーさが「アイドル」を捨てすぎない絶妙なバランス感を保っていて、上手すぎる!!!と思いました。

 

SIGN (feat. 藤井隆)/パソコン音楽クラブ

 

アルバムをリリースし全国ツアーも敢行した藤井隆その全公演に帯同したパソコン音楽クラブのコラボ曲。鬱屈とした日常を打破してくれるような、どこか元気をくれる曲になっています。藤井隆のアルバム「Music Restaurant Royal Host」もめちゃくちゃ良いのでぜひ。

 

偽り切ないな/猫背のネイビーセゾン

 

こちらは神戸の若手バンド。ボカロ聴いて育った人とかは絶対好きだと思う。2021年末に公開された「全国のライブハウスの店長がオススメする若手バンド」で太陽と虎の店長がチョイスしたことで火がつき様々なサーキットに出演、先日はワールド記念ホールにも立ちました。2023年も更に期待したい…!

 

大大大大大像/动物园钉子户

 

2022年はDSPSを知ったことをきっかけに多くの中国・台湾バンドを聴くようになったのですが、このバンドは聴いた瞬間に「あ、間違いなく好きなやつだ」と思いました。このあと紹介するYMBとかが好きな人は間違いなく好きだと思う。歌詞全然わかんないけど良い曲だし多分良い歌詞なんだろうな。最後の方クソデカ象の話しかしてない気がするけど。

 

SHOCK!!!/YMB

 

大阪拠点に活動するバンドの新譜から選出。YMBは聴き心地の良いメロディと演奏技術の高さ、それに背伸びしない等身大さが満ち溢れた歌詞が特徴であり好きなポイント。この曲も「結局結果なんです」や「あの頃はそうじゃなかったはず」といった試行錯誤してもがく様が敷き詰められています。それでもそんな現実を受け入れて(上手くいかないかもしれないけど)やっていくしかない、といった励ましとは違った人間臭さみたいなのが本当に好きです。残念ながら2022年で活動を休止してしまいましたが、また最高MUSICを聴ける日を楽しみにしています。

 

Lovers・・・?/猫戦

 

ややチルめな感じのポップをやる京都の学生バンド(多分)。2021年から注目していたんですが、2022年に出たアルバム「蜜・月・紀・行」がもう凄かった。作業用BGMとかにもぴったりだと思うのでぜひ聴いてみてください。

 

冷やしネギ蕎麦/Cody・Lee(李)

MVがないんでサブスクとかで聴いてみてください。凄いです。「良いとこ育ちの健康的バンド」なイメージが曲に出てはいるものの「こんなの絶対好きじゃん」を確実に刺してくるのなかなかできないので脱帽です。歳下なのが怖い。同アルバム収録の「世田谷代田」もかなり好きでした。

 

 

highlight/nuance

 

今年出たアイドル楽曲の中で5本の指に確実に入るくらい良い曲だと思います。Bメロ→サビの「近づきたいけど勇気が出ない」心情を上手く表現し直した歌詞が胸を締め付けてくるし、ニゾンを捨ててメンバー1人1人にサビをそれぞれ歌わせて、それぞれの想いを声に託しているのが聴き取れる感じが凄くいいなと思いました(新録版でユニゾンになってたのがとても残念)。まだライブで聴けてないので早く聴きたいです。泣き崩れると思います。

 

mid-20s/ゆいにしお

 

メジャーデビューおめでとうございます!ゆいにしおは本当にここ3年くらい良い曲しかなくて、この曲が収録されているアルバム「tasty city」も頭から終わりまで捨てる箇所がないくらい素晴らしい仕上がりになっているので是非聴いてほしい。この曲は「同年代の女の子を元気付けたい」というテーマで作られたそうで、ゆいにしらしさ溢れる、前向きになれる曲になっています。もちろんこの曲もいいんですが、ゆいにしおはメンヘラソングを書かせたときが1番本領発揮すると思っています。同アルバムでいうと「チートデイ」とか必聴です。

 

當ㄋ沉睡ㄉ時候告訴婐ㄋ夢到ㄌ婐/海豚刑警

 

こちらも台湾から。同バンドが今年出したアルバム「羽球大報社」きっかけで知り、いろいろ聴いていたんですが、2019年に出したアルバムに収録のこの曲が好みにドンピシャでハマりました。まず開幕スラップからエロい。多分歌詞もエロいんだろうけど中国語が分からない。気になるし勉強しようかな………。

 

幸せハッシン!フロムキッチン/クマリデパート

 

なんとあの平野レミが作詞をしています。果たしてどんなトンチキ楽曲になるんだ…と思っていたらめちゃくちゃ良い曲に仕上がっていて感動しました。「にんにく叩き潰す」から始まるインパクトが凄いんですが、サビの「みんなの笑顔が調味料になるから ちょっとくらいつまづいても平気平気よ」ってところがクマリデパートのメンバーの明るさとマッチしてめちゃくちゃ背中を押してくれる感じがするんですね…。ノーベル文学賞を受賞すべきだと思います。

 

さまさま/美味しい曖昧

 

ベースが何をしているのか分からなくて最高。美味しい曖昧は楽曲レベルの高さが武器ですが、この曲は歌詞にも注目したい。一見ただの「夏」を歌っているようにも思えるんですが、「蚊取り線香なんて家にない」っていう今までの夏曲にはない若い世代だからこその切り口があったり「TikTokばっか見んな」というTikTokが世の中を席巻する時代だからこその歌詞が入れられていたりと、「2022年のライブアイドルならではの夏曲」に仕上がっていて本当に素晴らしいと思いました。美味しい曖昧は他にも「ユーグレナはわかんない」が今年めちゃくちゃ良かったのでこっちも推したい。絶対デカくなってほしい。

 

 

オドレルンダロ?/Axelight

 

大阪拠点の新人アイドルグループ。楽曲制作陣にかめりあやMameyudoufuを招いており、音ゲーで育ったぼくとしてはハマるのも時間の問題でした。「パズル」「ハローワールド」など他にも良い曲が多く、どれを選ぶか迷ったんですが、個人的に好きだったMameyudoufuさんが制作しているこちらをチョイス。聴いているだけで楽しくなれるのが凄いし良いよね。

 

エジソン水曜日のカンパネラ

 

ケンモチヒデフミってもしかしてめちゃくちゃ凄い?コムアイが抜けてどうなるんだと思ったら即エグい曲出しててひっくり返りました。ケンモチヒデフミで言うと前述の藤井隆がリリースしたアルバムに収録の「ムーンライトアドバイス」も凄い。藤井隆東野幸治に対して持つリスペクトを最低限の言葉で最大限に表現していて「敵わねえ…!」となりました。

 

ちょっとまって/Klang Ruler

 

ブラックビスケッツの「Timing」カバーがTikTokで流行って話題になったバンド。ぼくはそんなこと全然知らなくて、「ジェネリックラブ」のライブ動画が載ってたツアー告知のツイートで知りました。知った翌週のミナホで見れたんですが、踊れる曲もあれば聴かせる曲はしっかり聴かせて会場の雰囲気を支配するのが今までにあまりない体験で「凄いバンドが出てきたな」と思いました。そんなミナホの一曲目にやってた中毒性がすごい曲をチョイス。ホンマにすぐ人気に火がつきそう。

 

 

着いたら/Kabanagu

 

Kabanaguといえば独特な音の使い方が武器ですが、この曲は「無音」の使い方が神がかっていて、この発想はそうそうできんな……とびっくりしました。これまでの彼の集大成みたいな曲になっていて美しさもあるし、なんで話題になってないのかが不思議でたまらない。

 

風になれ/三浦透子

 

今年はめちゃくちゃ三浦透子さんの歌を聴いていました。2月になぜか「グランドエスケープ」「祝祭」にハマり、春頃には2020年リリースのEP「ASTERISK」をヘビロテ。5月のプレイリストに「波がたった」を入れようとしたのですが、2020年5月のプレイリストにも入れていたことに気づいてやめました。三浦透子さん自身は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や「ドライブマイカー」で女優として広く知られるようになりましたが、歌手の才能も素晴らしいものがあり今後の活躍がめちゃくちゃに楽しみなお方。今回は2022年末にリリースしたアルバム「点描」から、全部良かったんですが中でも好きな「風になれ」を選出。曲調も声も綺麗でふとしたときに聴きたくなるような一曲です。絶対に行くのでライブをやってください…。

 

 

Fanfare/POP ART TOWN

 

大阪のキラキラポップバンド、POP ART TOWNからも一曲。2020年以来のアルバムをリリースし、東京・大阪でのワンマンを2度成功させるなど今勢いがとてもあるバンドです。2023年の活躍にも大期待。

 

ちらばれ!サマーピーポー/ヤバイTシャツ屋さん

 

皆さんご存知アゲアゲな曲をやるバンドの夏曲。この曲もアゲアゲなんですがそれ以上にコード進行が美しすぎる。美しすぎて聴き終わった後に感動がある。不思議な夏曲です、これもなんで話題になってないのか………。

 

スタンダード/suisei

 

こちらは名古屋のポップバンド。メンバーの脱退が続きましたが変わらず良い音楽を届けてくれるのが嬉しい。1月に出たアルバムもかなり良かったんですが、個人的には最近出たこの曲が好きでした。suiseiにしかできない音楽が絶対にあると思うのでこれからの活動にも期待したいです。最後の「愛しててね」が我々に向けられたような気もしてメッセージ性を感じる曲です。

 

Ditto/NewJeans

 

2年前くらいまでのK-POPは界隈が一色に塗られているような感じで面白みがなかったんですが、ここ最近はaespaやNewJeansといった新しい風が吹いてきていて面白くなってきている気がします…!なかでもNewJeansは初っ端の「Attention」や「Hype boy」も良かったんですが、「Ditto」はそれを経て更に洗練された様が垣間見られて良いなあと思いました。2023年中に日本でもかなり名を馳せると思うし、日本語版みたいな媚び売ったことしないでいいからどんどん快進撃を続けてほしい。

 

ナイトオンザプラネット/クリープハイプ

 

伊藤沙莉主演の映画主題歌。映画がめちゃくちゃ良かったのでそれを見た上で聴き込んでほしいクリープハイプあんまりハマらなくてまともに聴いたことあるの栞と憂燦々くらいなんですがこれはちゃんとハマりました。情景の書き方が上手い。

 

マザーランド/Ado

 

本っ当に歌が上手い、日本の宝です。この曲も歌詞に込められた意思を声にめちゃくちゃ上手く反映していて白旗を上げるしかありませんでした。「うっせえわ」みたいな曲で売れてしまったのが残念なんですが歌の上手さは随一なのでこれからも様々な歌声で度肝を抜いてほしい。「うっせえわ」の歌詞とキャラを無理やり紐づけようとするメディアとこの曲をスポーツテーマ曲に採用したどこかのテレビ局は向こう1000年くらい反省してください。

 

poolsiders!!!/overused

 

このあと紹介するcolormalというバンドのボーカル・エナガさんのプレイリストで知ったバンド。やりすぎでは?ってくらい音を濁らせてるのに耳触りがとても心地よくてクセになる良さがあります。生でどうなるのかも見てみたい。

 

Stardust story/衛星とカラテア

 

今年躍進を遂げたアイドルの表題のような曲。サビのコード進行が教科書通りなのにめちゃくちゃ気持ちよく聞こえるの凄い。本曲収録のアルバム「ここで見た夢の話」は通してクオリティが高いので是非聴いてほしいです。アルバムのタイポグラフィをアイドル全然関係ない友人がやっていてびっくりしました。

 

トリガーリフレイン/PRSMIN

 

推しメン復活おめでとう。

 

赤い/Ezoshika Gourmet Club

 

今年のリリースは「エスパー」と「赤い」の二曲にとどまったエゾシカですが、この「赤い」が今年出た中でもかなり良かった。とりあえず一回聴いてほしい。歌詞のストーリー性に何度も聴きたくなるようなメロディが重なり合っていて、何回聴いても「すごすぎる……」となります。「あの日忘れて行ったリップと僕、あなたは覚えてますか?」ですよ、ヤバ…。

 

アンセム/colormal

 

曲名通りのアンセムメンバーのマツヤマさん入籍を祝うためにボーカルのイエナガさんが制作した曲です。colormalは轟音にしっとりボーカルを乗せる曲調が多いんですが、この曲はイエナガさんの声をしっかり聞かせて、かつ楽器の響きも失っていない仕上がりになっていて、聴き心地がかなり良いです。売れてほしい。

 

セピアの虹/harmoe

 

辻林美穂×Tomgggのコンビが素晴らしい音楽を生み出しました。2021年結成の声優ユニットharmoeの1stフルアルバムを締めくくるにふさわしい、ゲームのエンディングのような雰囲気もありつつ、これからも続いていくんだといったメッセージも感じられる一曲。ライブの評価も高いので2023年のうちに生で見たい。

 

ね。リグレット/リリスリバース

 

秋頃に脱退してしまったアサギさんのラップと繊細に作り込まれた音が魅力。リリスリバースの曲は人を選ぶと思うんですが、この曲は好きだという人が多いのでは。アサギさんが類稀なる逸材だったので抜けてしまったのが残念ですが新体制にも期待したい。

 

supersonic/プールと銃口

 

今年の夏以降めちゃくちゃプル銃を聴いてた気がする。アンセムを書かせたら世界一のバンドだと思います。「最悪の瞬間は最高のドラマ」って良い歌詞ですよね…、曲も何回聴いても気持ち良くて本当に好きです。2022年はやっとライブを見れて本当に良かった…。ギタボのジンくん以外のメンバーが脱退となってしまいましたが、今後も活動は続けていくとのことで、2023年以降の活躍にも期待しています!!

 

7th wonder!!/CAT ATE HOTDOGS

 

友人から「CAT ATE HOTDOGSっていうバンドがいいから聴いてくれ」と言われてkikanjuを聴いたり、2021年のミナホのステージを見て「やれてるなあ」って思ったりしたんですが、この曲はこれまでの比じゃないくらい素晴らしい。特に2番サビ終わりの「7th wonder」の部分が魂からの叫びみたいに感じられて、2022年は多分相当な覚悟があったんだろうなあというのがひしひしと伝わってきました。こういう音楽に頂点取ってほしい。

 

カイセイフク/SUNPRIE

 

YENMAのボーカル深澤希実さんと侍文化/POLLYANNAのギターqurosawaさんによるオルタナティブロックユニット。今年出したEP「perro」収録曲は全部良くて舐め回すように聴きました。この曲は結構正統派なんですが、だからといってありきたりではなく、この2人ならではの優しい歌詞、深澤さんの感情のこもった歌声、qurosawaさんの表現力豊かなギターが重なり合って、SUNPRIEにしかできない楽曲に仕上がっています。「これから未来辛いことがもしもあったならこっそり手紙でも書いて教えてね」って歌詞が本当に好き。

 

正夢の少女/かすみ草とステラ

 

締めは再びかすみ草とステラ。この曲は2022年の2月に初めて大きな会場で迎えるワンマンを見据えて作られた楽曲になっており、歌詞(メンバーたちが作詞をしています)にはそこに向けての不安やこれまでの心情の移り変わりなどが映し出されています。例えばサビの「君が広げる世界は間違っても大丈夫」は聴いてる側の背中を押してくれるような歌詞ですが、他方でメンバーの側に視点を向ければ、初のワンマンが成功するか不安でいっぱいのメンバー自身をも勇気づけるような思いが表れているとも言えるのではないでしょうか。また、アイドルは夢を見させる職業ということもあって、「終わり」にフィーチャーした曲だったり活動だったりを避けがちだと思うのですが、この曲では「これから見える景色はどんな結末だろう?」と終わりがあることを見据えた歌詞があって、そこに儚さや「今を精一杯に本気でやっていこう」といった意志も感じられて、アイドル楽曲としてこれ以上にないくらい完璧なものになっていると思います。作詞したメンバーの才能が怖い。楽曲は三月のパンタシア「醒めないで、青春」などを手がけた石倉誉之さん。丁寧な音作りが素晴らしい歌詞を更に感動的にさせてくれていて、ワンマンで泣くかと思いました。ありがとう。

 

ということで、ここまで2022年に聴いて良かった曲を紹介してきました。全部良いので甲乙つけ難いんですが、TOP10を決めるならこんな感じかな………

  1. 正夢の少女
  2. カイセイフク
  3. 7th wonder!!
  4. SHOCK!!!
  5. effect!
  6. 赤い
  7. Awayokuba
  8. highlight
  9. アンセム
  10. supersonic

ということで以上です!2023年も良い曲に出会えることに期待!!!あとバンドやりたい!

超新星アイドル「かすみ草とステラ」がすごい。

こんにちは。突然ですが皆さんは好きなものってありますか?ぼくは音楽を聴く・ライブに行くことが好きで、中でもいろんな文化なんでもござれで闇鍋みたいになってしまっている【アイドル界隈】がめちゃくちゃ好きです。

…だったのですが、度重なる推しの解散や脱退、更にはコロナ禍によるライブの自粛・規模縮小でここ2年ほど足が遠のいてしまい、以前ほど「楽しい」とか「好き」といった気持ちを持って見ることができなくなってしまっていました。そんな中、輝かしい1つの新星が現れたのです。その名は

 

「かすみ草とステラ」

 

1、かすみ草とステラとは

「かすみ草とステラ」(通称「かすてら」)とは2021年6月デビューの6人組アイドルグループ。元AKB48の佐藤栞さんがプロデュースを務めています。とりあえず見てこれ

やばくない?全員可愛い。すごい。(語彙力)

冒頭でも書いたように最近(に限らずここ5年くらい)はアイドル文化が闇鍋のようになんでもありのカオスな状態になってきていて、ビジュアルや音楽性でトガってみたり、パフォーマンスを過激にしてみたり、世界観をガッツリ作り上げてみたり、各グループがいろいろなアプローチをしていますが、かすてらは超がつくほどの「正統派」。淡い青春の模様だったり、中高生の恋愛を真っ直ぐに飾ることなく歌う、今となってや逆に新しさも感じられるようなグループです。

なお、この「かすみ草とステラ」というグループ名についてプロデューサーの佐藤栞さんはこのように語っています。( かすみ草とステラ 公式サイト )

かすみ草とステラ。

「かすみ草」はどんな花とも一緒にいられて、ふんわりと優しく包んでくれる。

「ステラ」は星座。昼間には見えなかった星が夜になると輝くように、
今までは普通の女の子だった6人が立派に成長していき、
星座のように一つになって描いていく物語を、どうか見届けてください。

「かすみ草」そして「ステラ」のように、
生活の中にさりげない幸せを届けられるような存在でいてほしい。

ちょっと子供で、触ったら吹き飛んでしまいそうなくらい純粋無垢な彼女たち。
これから一人でも多くの方にその魅力が伝わりますように。

一見長くて覚えにくいような名前に感じますが、このような素晴らしい意味合いが込められています。「普通の女の子だった6人が立派に成長していく物語を見届けてほしい」「生活の中にさりげない幸せを届けられるような存在でいてほしい」という、グループ名に込められたメッセージが、応援する側としては何とも嬉しい限りですよね。

 

2、メンバー

ここまでで原稿用紙3枚分くらい使っちゃった(照)ここからは魅力あふれるメンバーを1人ずつ紹介していきます!

(1)小柴 美羽(こしば みう)

一目見たときの「可愛い!」ってなる爆発力と凛とした佇まいが印象的な小柴美羽さん。ステージ上での振る舞いなどからはどこかカリスマ性のようなものを感じます。話すたびに少しずつ新しい一面も感じられ、かなりのポテンシャルがあるのでは…と思わされる。沼だ。

 

(2)有岡 ちひろ(ありおか ちひろ

ちーちゃん。はっきりとした可愛らしい顔立ちと高音ボイスが特長。彼女が歌い出し・1番サビ前段を務める「メルティ・ホワイト」や落ちサビを歌う「君と週末の秘密基地」でその武器がこれでもかというほど発揮されます。あれ見て頭抱えない人いないと思う。

 

(3)鈴森 はるな(すずもり はるな)

かすてらの元気印。特典会で1人デカい声が聞こえてきたら多分彼女です。ただメリハリがめちゃくちゃしっかりしていて、ライブでの表情の作り方なんかは本当に同一人物なのかってくらい出来上がっています。1度耳にしたら忘れない声も強みのひとつ。あとツインテが似合うのは才能です。

 

(4)吉川 実紅(よしかわ みく)

あどけなさを残す声や見る者全てに伝播する笑顔が魅力的。どこか守ってあげたくなる感みたいなものがあり、彼女がマイクを握るとつい視線を向けてしまいます。たまにツイートされる絵もかわいい。先日Twitterのフォロワー数1000人を達成し、インスタも開設されました。要チェックやな。

 

(5)渡辺 萌菜(わたなべ もえな)

愛称「もえなす」。眩しい笑顔と力強さのある歌声にとても惹かれるものがあります。もえなすは生でパフォーマンスを見るほど、また会ったり話したりするたびにどんどん気になっていく不思議な魅力を感じます。各SNSを毎日丁寧に更新してくれるのも嬉しい。ちなみに彼女のお気に入りはローソンに売っている「どらもっち」らしいです。見かけたらぜひ。

 

(6)比賀 ハル(ひが はる)

(長くなるので字を小さくします。)長身黒髪ショートに大人っぽいクールさと可愛さを兼ね備えた大正義ビジュアル。手脚のリーチの長さが曲中の振付でめちゃくちゃ映えるし、グループ内では比較的低音めな声が曲に厚みを加えています。あまり前にグイグイ出てくるような雰囲気ではないですが、このグループを後ろからしっかり支える、黒子のバスケ黒子テツヤみたいなイメージ(何の話?)。冒頭で書いた、ぼくがしばらくアイドル界隈に少し距離を置いていた話をしたときに「私はかすてらを守りたいって本当に思ってるから」って言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったし超信用できる。あまりグイグイ来るような感じではないけど(2回目)しっかりファンのことを見てくれてて大事に考えてくれてるってのが様々な面から感じられる、本当に良い子で素直に好き。ぼくは「最後の推し」にしようと思ってます。マジで。

 

3、楽曲

かすてらは楽曲もめちゃくちゃ良いです。もう全部聴いてほしいんですが、中でもお気に入りの5曲をご紹介します!

 

(1)はじめて君とみた空は青かった

かすてらのデビュー曲です。アイドルのデビュー曲って自己紹介的な歌詞だったり、めちゃくちゃ元気なポップソングだったりすることが多いですが、かすてらはまさかの「友達なんかいらない」という歌詞で幕を開けます。この時点で只者じゃない感じがする。ただ、暗い感じで進むのかと思いきや、Bメロで急展開を迎えるとサビでは「殻を君が壊してく」と、新しい自分との出会いが描かれ、「それがプロローグ」とデビュー曲にぴったりの言葉で締められる素晴らしい一曲になっています。一見すると「2人の日常に急展開が訪れて少しずつ世界の感じ方や自分の中の感情に変化が生まれていく」という歌詞に読めますが、急展開を「普通の女の子がアイドルになること」そして「様々な人と出会いを重ねていくこと」と捉え直してみると、アイドルとして一歩ずつ進んでいくにつれて感じる変化と解釈することもでき、アイドルグループの一曲目としてはこれ以上ない出来になっています。歌詞の展開につれて曲調も明るくなっていくところや、サビのキャッチーな振付もめちゃくちゃ良い。思っていたよりも遥かに只者ではないアイドルの誕生を色付けるような一曲です。

 

(2)改札口までの青春

 

この曲が本当に好きすぎて個人的ベストアイドルソング2021とか2021ダイジェストでも紹介したんで、正直もうこいつらに言いたいこと全部書いてあるんですが、とにかく歌詞が良すぎる。大人になってみると全然なんてことない数駅という距離が果てしなく遠く感じてしまうような中高生の恋愛が、「改札」や「駅のホーム」といった言葉で物語られることで、すぐそこで起こっていること(あるいは自分の過去のこと)かのように情景が想起されます。特に2Aの「君の住む街の駅には改札が一つしかないらしい きっとまだ知らないことがいくつでもありそう 君は予想できない」とCメロの「もしも思いを伝えたとしたら同じホームの景色を見られるかな」がめちゃくちゃ好き。素晴らしすぎる。そんな「中高生の心情」が描かれた曲を、まだあどけなさ・拙さを残す6人が歌うことでリアリティが更に増していて、デビューして間もないからこその強みが出せている一曲なんじゃないかと思います。もちろん今後表現力を増して、またメンバーが年を重ねていった先にこの曲がどんな景色を我々に見せてくれるのかも楽しみです!

 

(3)メルティ・ホワイト

クリスマス曲です。作曲はなんとShuta Sueyoshi『HACK』で有名な奈須野新平さん。クラブシーンとも親和するような激ヤバ音があちらこちらで鳴っていて、ライブハウスで聴くとめちゃくちゃ映えます。作詞は「かすみ草とステラ」、つまりはメンバーたちってことだと思うんですが、「プレゼントには君が欲しいな」「全部君が手に入らないのなら意味がないんだ」というような片思いに耽けつつも「好きって言ってみたいな」と最後まで言えずじまいのリアルな心情が描かれていて、センスをかなり感じます。クリスマスと言わず一年中やってください。キュートに全振りした振付も見所。間奏の電車ごっこみたいになるやつ絶対大人数でやりたすぎる。

 

(4)青より青く

かすてらのキラーチューンといえばこの曲。MVもあるので見ていってください。作詞曲は「少年T」の名でもお馴染みの佐香智久さん。儚く短い青春という時間・その時間に感じる不安、焦り、好意といった様々な心情が丁寧に言語化されています。「いつだって思い出はキレイなまま焼き付いてこれからの日々もきっとこの夏を追い越せない」、本当にそうなんだよな…。ギターサウンドも聴き心地が非常に良く、一度聴いたら何度でも聴きたくなるような魅力もあります。なおぼくは耳コピしようとしてギターを引っ張り出してきたんですが15分で挫折しました。ちなみに振付担当は元BiS / GANG PARADEカミヤサキさん。カミヤさんは特に手と表情を重視する傾向にあると思うんですが(※私見です。)、この曲でもメンバーの表情の多彩さ、手を使った感情/情景の訴求がしっかりなされていて、心情が大きく左右する「青春」という時期を投影するのにぴったりだなと思いました。フリコピもしやすいので、ぜひライブハウスで一緒にフリコピ部やりましょう。

 

(5)正夢の少女

1/22に初披露されたばかりの新曲。作編曲は三月のパンタシア『醒めないで、青春』などを手がけた石倉誉之さん、作詞は「かすみ草とステラ」。 この曲は2/20に予定している初のワンマンライブを見据えて作られた曲で、ワンマンをやること自体であったりキャパシティであったり、デビューから1年経っていないアイドルがやることとしては数多くの苦悩だったり挑戦だったりがあることだと思います。「『そんなうまくいかないよ』呟いて笑ってみせた あの頃描いてたこと」という歌詞はそんな苦悩の現れなんじゃないでしょうか。ただ日々を重ねるにつれてそうした難関に挑む決意が生まれた、サビの「夢から覚めた世界で君と旅をするんだ 傷ついてしまうその時は始まりを思い出して」はそんな決意を胸に、自分たちの背中を押すような歌詞として作用しているのでは…と深読みしてしまいます。1番サビ後段の「君が広げる世界は間違っても大丈夫、いつか今日も大人になって思い出に変わるのかな」もめちゃくちゃ良い歌詞ですよね。生活の中で何かしんどいなって思ったときに、さりげなく応援・肯定してくれて安心感を与えてくれるようなメッセージを感じます。石倉さん渾身の音が何層にも重なった綺麗なメロディがこうしたストーリー性やメッセージにより強みを持たせていて、より強く心に刺さってきます。本当に良い曲。ちなみに一番好きなのは「枯れてしまいそうな花さえも星座のように支え合ってきっと咲き誇れるから」っていうグループ名とそこに込められた想いをCメロに持ってくるところです。本当に神がかってると思う。凄すぎる。

 

4、最後に

ということで、かすみ草とステラの紹介でした。どうですか?めちゃくちゃ魅力的じゃないですか?ぜひ生で見たいですよね???そんなあなたに朗報です!上でもちらっと触れましたが、かすてらは2/20(日)にワンマンライブの開催を予定しています!

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かすみ草とステラ1stワンマンライブ「正夢と少女」

今後どんどん伸びていくこと間違いなしのかすてら、ぜひこの機会に見てみませんか?ちなみにYouTubeにて、先日行われた無観客配信ライブのアーカイブが全編公開されていますので、「いやでも曲とか全然知らないし…」「完全初見で楽しめるかわからない」という皆さんも大丈夫。もちろんアイドルに詳しくない、フリコピとかできない…って方も心配ありません!好きな楽しみ方で彼女たちのステージを見ていただければと思います。チケットもお求めやすくなっていますので、ぜひアイドル界を揺るがすであろう輝かしい新星の、大きな一歩を目にしては。

 

それでは今日はこの辺りで!

2021ダイジェスト

(いきなり本題です)2021年も「1月〜12月の月ごとプレイリストから特に良かったやつ・好きなやつ」をチョイスした「2021ダイジェスト」を作って公開したんですが、Apple Music以外の人とか見れなくね?って思ったので、MVのリンクとか一言感想みたいなのをつけながらこっちにも公開しようと思います。(年末に出そうと思っていたんですが普通に1ヶ月過ぎちゃった。)

ということで早速書いていきます、気になったやつとかどんどん聴いてみてください!

※プレイリストはこちら:music.apple.comDDの「2021ダイジェスト」プレイリスト・46

 

創造 / 星野源

マリオ35周年記念タイアップ曲というだけあり、「直接に」「独を創り出そうぜ」といった歌詞や、スーパーマリオブラザーズBGMゲームキューブ起動音など任天堂要素が至る所に散りばめられた一曲。そんな曲ながら王道とは言えないチャレンジングな曲調で星野源しさが全面に押し出されている。素直に好き。ありがとう。

 

会いたいね feat.長谷川白紙 / 東京スカパラダイスオーケストラ

スカパラと長谷川白紙がコラボするとか1年前の自分に言っても絶対信じなかったと思う。長谷川白紙らしさ、スカパラらしさの両方を殺さずに長所を活かしきっていて凄い。

 

EVERBLUE / Omoinotake

アニメ「ブルーピリオド」のOP曲。安定したハイトーンボイスとめちゃくちゃ上手い演奏が印象的。『By My Side』とか『プリクエル』なんかも良かったなあ…。ライブもかなり良かったので2022年更に期待。

 

That's All Right ! / 夏川椎菜

耳に残る出だしに始まり、キャッチーなメロディ×ポジティブな歌詞のサビ、最後の気の抜けたような「オーライ」、全てが最高。声優曲ってもしかして凄い?と気付かされた曲。

 

メロンソーダ・フロート / 中島愛

 

好きです。歌がめちゃくちゃ上手いし音も歌詞も全部良い。「好きという音の鋭さ もしも他の言葉なら恋はどんなものだった?」ですよ、素晴らしすぎる。ノーベル平和賞あげた方がいい。

 

さめないワナビー / 美味しい曖昧

 

最近のアイドルはクラブシーンに親和的な曲をやりがちなんですがその中でも個性を発揮できていてめちゃくちゃ良い曲だなと思いました。「多分普通の子にはなれないから、いっそ特別になれないかなって」って歌詞も良い。本当に売れてほしい。美味しい曖昧は『ナチュラルアレルギー』とか『角砂糖とセイロン』みたいなロック調な曲も得意としていてメンバーのパフォーマンスもかなり良いので是非生で見てほしいし、本曲が収録されている「曖昧なアルバム1」はフルで聴いてみてほしい。

 

ウラノミト / 月ノ美兎

 

1回聴いただけで耳に残るインパクトのデカさと月ノ美兎の表現力の高さが印象的。只野さんの作詞センスにも脱帽。2021年は星街すいせいもヤバいアルバムを出してたし、これからのV音楽界隈の拡がり方にも期待。

 

Telefon / LAUSBUB

 

春ごろにかなり話題になった北海道の高校の軽音部に所属する2人組。YMOを彷彿とさせるような曲調とあどけなさを残すボーカルのコンボの衝撃が半端なかった。このまま好きな音楽を突き詰めてほしい。

 

Talking Box / WurtS

 

彗星の如く現れた謎多きアーティスト。とにかくカッケェ。縦長MVもオシャン。TikTokの界隈追えてないので見た方がええな〜〜と思いながらも手が出ていない。

 

MIDNIGHT DANCING / クボタカイ

 

聴き心地がとても良い。声もいいし。こういうラップができるようになりたい2022。

 

踊りの合図 / Lucky Kilimanjaro

 

「世界中の人を踊らせる」と掲げ活動する6人組バンドの代名詞になりそうな一曲。今年出たアルバム「DAILY POP」も踊れる・ノレる曲が揃っているので必聴、『ペペロンチーノ』であんな良い曲できるんや…。ライブもめちゃくちゃ楽しいので見た方がいい。

 

pantomime / POLLYANNA

 

詞、曲、ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム、どれをとってもレベルがめちゃくちゃに高い。すごい。2020年のアルバムですがめちゃくちゃ聴きました。『LIFE』『カモミールの育てかた』なんかも好き。

 

エスチョン / meiyo

 

『なにやってもうまくいかない』がTikTokで大バズりし、その名を轟かせたmeiyoによる最新曲。本人の境遇が映し出されたような歌詞も良いし、『なにやっても〜』より更に音の厚みが増していて、聴けば聴くほどクセになる。ちなみにmeiyoは先ほどのPOLLYANNAでドラムを担当しています(ワタナベタカシ名義)。すごいな。

 

SUMMER KILLS ME / プールと銃口

 

メンバー全員がボーカルを務める4人組バンド。曲も演奏もレベルが高い。過去曲も名曲揃いなのでぜひ聴いてほしい。ちなみにドラム(兼ボーカル)はここでもワタナベタカシです。

 

エキセントリックランデヴー / SOL

 

アイドルグループ・SOLが夏に出した「大必殺技」的な一曲。イケイケバンドのMOSHIMOが手がけていることもあり音の鳴りがはちゃめちゃに良い。しかもアイドルらしいキャッチーな掴みもあり、文句のつけようがない。解散してしまうのが惜しい…。

 

迷Qramb / QUEENS

ライブアイドルが今この曲をやろうっていうのがまず凄い、しかもめちゃくちゃ良い曲だしフリコピも楽しい。完璧。

 

magical mode / 花澤香菜

Cメロ前の「うーん、もう一回!」に全てが詰まっています。

 

深海 / fishbowl

 

私的2021ベストアイドルソングヤマモトショウプロデュースの静岡ご当地アイドル。今すぐメジャーでも戦えそうな楽曲がデビュー作で来てしまった。恐ろしや。MVもとても良いので是非見てください。

 

Thinking Boyz!!! / Mega Shinnosuke

 

聴けば聴くほどクセになる。若い世代(の一部)が今の時代をどう捉えているかが感覚的ながらも鋭く書かれていると思います。

 

Presence Ⅰ (feat. KID FRESINO) / STUTS & 松たか子

 

良い曲しか作らない人と歌がめちゃくちゃ上手い人とラップがはちゃめちゃにカッコいい人が組んだら最高なものが出来上がるに決まってるんだよな。

 

amy (feat. ぜったくん) / KO-ney

 

普段ぜったくんの後ろでMPCを演奏しているKO-neyが逆にぜったくんをフィーチャリングした曲。曲調もビートもかっこよくてクセになるし、普段お茶目な雰囲気を出しているぜったくんが自らの内側をさらけ出したリリックが心に刺さる。良い曲。

 

言わなきゃ / パスピエ

 

サビのメロディが凄すぎるしベースが気持ち良すぎる。後述のSUNDAY MORNING、星野源の『Cube』と合わせて2021年の3大「あんまり何やってるかわかんないけど凄いことはわかる」音楽です。

 

過剰/異常 (with リーガルリリー) / 崎山蒼志

 

暗い雰囲気の世界観が、リーガルリリーの優しいボーカルと崎山蒼志の脆そうでありながらも芯の強い歌声によりしっかりと作り上げている素晴らしい一曲。崎山蒼志、結婚してくれ。

 

mizugarasu (ウ山あまねRemix) / RYUTist

君島大空により制作されたRYUTistの新曲、ってだけでもう何が何やらという感じなのにウ山あまねがRemixをするという、スマブラみたいなことが起こっています。RYUTist、君島大空曲の良さを残しつつ、ウ山あまねらしい暴音がとても良い加減で加えられている、丁寧かつ衝撃的な1曲。

 

SPICE (album ver.) / WANG GUNG BAND

 

関西の7人組(?)バンドが出したアルバムに収録の一曲。全体的にチルい感じだけど歌も演奏も上手く引き出しも多いので聞き飽きない。2022年も期待。

 

Magic Spell (feat. kojikoji, ぜったくん & kou-kei) / SUKISHA

 

SUKISHAにチルい曲を作らせたら右に出る者はいませんが、そこにkojikojiの歌声、ぜったくん・kou-keiの良い意味で力の抜けたラップが合わせられ、テーマである「別れ」の情景が目の前に浮かんでくる完璧な仕上がりになっています。めっちゃ好き。

 

愛ふれる / アポロノーム

 

関西の女声ツインボーカルバンド。言葉を飾らないド直球な歌詞にピアノがメインの綺麗な曲調が上手くフィットしています。あと歌がマジで上手い。

 

pool mood / ゆいにしお

 

渋谷系」ゆいにしおの真骨頂のような曲。もう全部好き。ラスサビの音上がるとことか天才すぎるし、1Aの歌詞とか曲調とか全部最高で言うことなし。2021年リリースだと『リアルディスタンス』とか『息を吸う ここで吸う 生きてく』とかも良かった。

 

きらり / 藤井風

 

何が刺さったかは本当にわからないんだけど初めて聴いたときの衝撃が忘れられない。どこをとっても良い曲だと思う。ぼくの2021年は星野源『創造』とこの曲を聴けば思い出せます。

 

ライフコレオグラファー / 豊崎愛生

豊崎愛生さんといえばキュート、ポップといったイメージがありますが、この曲は何か新しいことに挑むような、あるいはこれまでのイメージを打破しようとするような意図を感じます。「挑戦して失敗を積み重ねたから進化や発明できて初めて成長できたんじゃん」って歌詞が自身へのメッセージのようにも感じられます。

 

改札口までの青春 / かすみ草とステラ

 

2021年6月デビューの6人組アイドルによる一曲。まだどこかあどけなさや拙さを残す彼女たちだからこそ、中高生の恋愛を歌った歌詞にリアリティが生まれています。その歌詞も完璧だし。「君の住む街の駅には改札が一つしかないらしい、きっとまだ知らないことがいくつでもありそう 君は予想できない」「もしも思いを伝えたとしたら同じホームの景色を見られるかな」ですよ、良すぎんか?今後どのようにレベルアップするのか(そしてその先この曲がどう表現されていくのかも)楽しみです。

 

知らない惑星 / なきごと

 

ギターが気持ち良すぎる。本曲収録のアルバムは全部良かったので是非聴いてほしい。ライブで聴いた『スプートニクになる』で泣きそうになった。

 

カレーフェスティバル〜パパティア讃歌〜 / 空白ごっこ

 

なきごと同様、この曲が収録されたアルバムが全部良すぎてどの曲を入れるか迷ったんですが、頭から聴いて一番衝撃的だったものを入れました。ダンスミュージックからロックチューンまでできるバンドが閑話休題!って感じでアルバムの5曲目にこれ持ってくるの、震えてしまいますよね…。2021年で一番印象に残るアルバムでした。

 

SUNDAY MORNING / Pimm's

 

もう何が何だかわからなくて初めて聴いたとき5回くらいリプレイしました。変態転調すぎる。

 

Step / チャーリームード

 

昔通ってた地下アイドルのスタッフをやってた方がボーカルのバンドなんですが、そういう身内感みたいなのは抜きで今すぐメジャーで売れるんじゃないかってくらい完成度が高い。リードギターがめちゃくちゃ印象的で耳に残るし編曲が良すぎる。

 

illumination (EUCALY MIX) / 弥生時代の末裔

 

焼き鳥さん(ボーカル)の声とリードギターと歌詞がめちゃくちゃ綺麗に噛み合ってて何度も聴きたくなる一曲。1A後段の「何か始まると確信しちゃった、毎日髪巻いてたご褒美かもね」とかサビの「交わらない平行線 無理やりひん曲げてこっち来て 一生のお願いここで使うわ」って歌詞がめちゃくちゃ好き。同じアルバムに収録の「うぉんちゅ」とか「テテレパシー」もぐう良。ふぇのたすとか好きな人は多分刺さると思います。

 

潜水の果て / 百華

 

大阪を中心に活動するシンガー。2019年に『群青ソース』を出したときから歌が上手すぎて注目してたんですが、この曲はさらにレベルアップしていて本当に凄い。曲のレパートリーというか表現の幅も広がっていて、まだ20歳前後とこれからが楽しみすぎるお方。

 

サークル / POOLS

 

こちらも大阪拠点のバンド。2020年以前の曲はシューゲイザー的な雰囲気の曲が多かったんですが、それを吸収しつつ作風を転換したことで、大団円のようなBメロ/間奏→サビという流れがめちゃくちゃ綺麗にハマっていて腰を抜かしました。歌詞もいいよね。

 

Sister Carrie / For Tracy Hyde

 

日本を代表するシューゲイザーバンドが2021年に出したアルバムに収録の一曲。ライブハウスで轟音で聴くと幻想的で感動できるのでぜひ行きましょう…。

 

彗星 / ハローモンテスキュー

 

こちらは名古屋のバンド。2010〜2014年くらいのボカロ曲を聴いて育ったオタクくんは絶対好きな曲調。サビのコードとか絶対好き。歌詞もかなり良いのでとりあえず一回聴いてほしい。目新しさみたいなのは薄いけど何か心に突いてくるような感じがする。

 

305KB / グデイ

 

2020年デビューの2人組アイドル。どこか懐かしさを感じさせる曲調に丁寧に心情が描かれた歌詞が乗せられており、現在のアイドルシーンのど真ん中からは少し外れるものの聴いた者の心を掴んで離さない曲になっています。あと歌がめちゃくちゃ上手い。数多くのアイドルの中でもずば抜けてる。ちなみに作詞曲は4度目の登場、ワタナベタカシです。

 

地球儀 / LAMP IN TERREN

 

2017年の曲ですが、夏フェスで初めて聴いて衝撃を受けました。松本大がエロすぎるよ…。

 

ファンタジー / POP ART TOWN

 

大阪を拠点に活動するバンドが3月に出した一曲。歌詞も曲も歌も演奏も全部最高です、最高すぎてどこから説明したら良いのかわかんないのでとりあえず聴いてください。凄いので。その名の通りキラキラポップはもちろんのこと、R&Bテイストだったり、ダウンテンポも得意でどれも良い曲しかないので気になったら他の曲も是非聴いてみてほしい。ライブもめちゃくちゃ良い。2020年リリースのアルバム「Sensation」は2021年1番聴いたアルバムだし、2021年リリースだと『強がりは赤いリップなら』も結構攻めた感じ出ててめちゃくちゃ良かった。

 

陽炎の中へ去りぬ / Ezoshika Gourmet Club

 

2021年のEzoshikaは良かった。「ビューティフルドリーマーにめちゃくちゃハマって音源はそっちの方が聴いてた気がするんですが、ミナホで初めてライブ見たときにこの曲の方がめちゃくちゃしっくりきたというか、ガッチリハマった感があって、改めて聴いてみると歌詞も曲もめちゃくちゃ良かった。特に2番の歌詞が自分の高校生時代と、最近あったことに凄くリンクしていて胸がキュッてなる。って言うのを書けるのが本当に素晴らしい。売れてほしい。

 

フィルム / YMB

 

YMBは聴けば聴くほど深みにハマっていく感じがあって、2021年1月のライブで初めて見てそこから本当にちょいちょいとしか聴いてなかったんですが、6月リリースの「トンネルの向こう」をきっかけにどハマりしてしまいました。その「トンネルの向こう」には『think』『水曜日の街、金曜日の街』『コバルトブルー』『little escape』そして『フィルム』と良い曲がめちゃくちゃ多くてどれを入れるか迷いに迷ったのでとりあえず全部聴いてください。あと個人的には『city』にすごく背中を押されました。

 

心海 / Eve

 

映画「ジョゼと虎と魚たちの教科書通りのストーリーに飽き飽きして「もういいよ…」って思っていたところ完璧なタイミング完璧な入りで流れてきたこの曲。映画の中で1番衝撃的だったと言っても過言ではない。本当に綺麗な曲で『ドラマツルギー』とかしか知らなかったEveのイメージを大きく変えられました。

 

まとめ

2021年はめちゃくちゃ良い曲が多かったです。バンドだったりヒップホップだったりは多め(当社比)に聴けたしライブ行けたな〜と思う一方、アイドルは少し距離を置いてしまったので、一部を除いてある程度規模感のあるところしか押さえられなかったなとアイドル楽曲大賞を見て思ったりしました。ので、2022年はこういった手が届かなかったところとか、instrumentalとか、あともっと海外の音楽を聴けるように頑張りたい。

それと「月ごとプレイリストに載せた曲」っていう縛りがあるので載せられなかったものの、緑黄色社会とかステエションズとかsuiseiとかKroiとかライブ見て凄く良かったので追っていこうかなと思います…!

最後になりましたが、もしこれを見てくれたあなたの日常を彩るような音楽を提供できていれば幸いです。みなさんも好きな音楽良いと思った音楽あったら教えてください!

個人的ベストアイドルソング2021

1年ぶりにこんにちは!年末来るの早すぎませんか?まだ体感9月くらいなんですけど…。ということで、今年もやります個人的ベストアイドルソング。早速10位から!

 

10位『ESCAPiSM』/THE ORCHESTRA TOKYO

2021年にデビュー、実績あるメンバーとレベルの高い楽曲で話題を呼んだ「オケトー」。中でもこのESCAPiSMの衝撃は凄かった。まず曲が良い。メンバーの歌唱力も高く強弱のメリハリもしっかりしていてレベルの高い曲に負けていない。あとサビの歌詞が超良い。時代背景もあるのか「後ろから応援してあげるね☆」的な曲が最近多い気がするんですが、オケトーはそれを全開で真っ直ぐに表現していて、心にダイレクトに来るものがあって良いな〜と思いました。

たとえキミが たとえキミが 立ち止まってしまったときは

そっとボクが そっとボクが 背中を押してあげるから

 

9位『ガールズナイト』/ukka

ukkaは今年もレベルの高い楽曲が多くリリースされましたが、こいつはマジでヤバい。印象的なピアノイントロ、王道とは言えないもののどこか耳に残るメロディライン。この楽曲をこれだけ完成度の高いものに作り上げられるのはさすがukkaだなあと改めて凄さを思い知らされた1曲でした。

やりたいことは全部やればいいじゃん もっと

人の目気にしてちゃ始まらない

 

8位『迷Qramb』/QUEENS

この曲調を今できるのがすごい。本人たちがやりたい音楽をやって実力をつけているような感じがしてとても良いです。フリもメンバーが考えているそうで、フリコピがかなり癖になるのも良いところ。来年はかなり躍進が期待できそうな気がします…!

之の道の辿り着く先は Make Your Love Make Your Love

愛と信じて

 

7位『改札口までの青春』/かすみ草とステラ

元AKBの佐藤栞がプロデューサーを務める2021年6月デビューの6人組。まだあどけなさを残す彼女たちがほぼ等身大で歌う甘い青春恋愛ソング。正直1位にしたいくらい良い曲。サビがめちゃくちゃ良い歌詞なんですが、個人的には2Aの歌詞が一番好き。久々に超正統派グループで「これだ!!!」というのが出てきたな〜と感じています。メンバー全員がかなり可愛いし、表現力もこれからの更なるレベルアップが期待できるので、個人的には今一番熱いグループだと思っています。みんなも聴いてください、本当にめちゃくちゃ良いので。ぜひ天下を取ってくれ。

君の住む街の駅には改札がひとつしかないらしい

きっとまだ知らないことがいくつでもありそう 君は予想できない

 

6位『SUNDAY MORNING』/Pimm's

出だしは「うーん、普通やな〜」と思っていたんですが、サビに来た瞬間に「!?!!?!??!?!???」となった。なんやこの転調からのメロディライン。意味がわからなくてそのまま5回くらいリプレイしました。アイドルってこんなこともできるんだ…すごい。ぜひ生で聴きたい。

いつからか ボクの情景の中

隙間(こどく)を埋め尽くしているんだよ

 

5位『水硝子』/RYUTist

君島大空が作詞・作編曲を務めた本曲。これぞ楽曲派。君島大空の曲って君島大空だからこそ成立しているなと思うことが結構あったんですが、しっかり咀嚼され、RYUTistの曲に昇華されていて素直に素晴らしいと感じました。ウ山あまねによるRemixもまた違った色味を帯びていてとても良いので、そちらもぜひ聴いてみてください…。

新しい季節を使い切ってこの世の外れで 膝を抱えたままの

あなたとぎゅっと硝子になるの

 

4位『305KB』/グデイ

昨年デビューの2人組。スパシやナードマグネット、シンガポールチリクラブといった数々のバンドメンバーたちから楽曲提供を受けている彼女たちが2月にリリースした1曲。この曲を手掛けたのはPOLLYANNAやプールと銃口といったバンドでドラムを務め、「meiyo」として『なにやってもうまくいかない』が大バズりしたワタナベタカシ。繊細に情景が描かれた歌詞と綺麗な曲調が素晴らしい。メンバー2人も歌がめちゃくちゃに上手くてライブもすごく楽しいので、ぜひ機会があったら見てほしい。

ティーカップに乗り込んだら ハンドル握る手を離さないでほしいな

少しぐらい放っておいていいけど いなくなってから探さないでね」

 

〜番外編:来年に期待のアイドル紹介〜

ベスト3発表前に個人的に来年期待するアイドルを紹介します!今年は2組!

■89-ハチキュウ-

今年5月デビューの2人組。楽曲がめちゃくちゃいいのでとりあえず配信されているやつらを流し聴きしてみてほしい。ライブをかなり多くこなしているようなので、どれくらい音源から表現に磨きがかかっているかも気になる。ぜひ生でみたい。

 

■situasion

既に楽曲派オタクの中ではかなりの話題になっていますが、ここもかなり曲がいい。ボカロックみを感じさせる『1988』から、今年5月にリリースされたEPに収録されている『JAPANESE HORROR STORY』といったチャレンジングな楽曲まで守備範囲が広く、絶対「お!」となる曲があるはず。来年にはかなりの位置まで登り詰めるのではないだろうか…!

 

ということで、ベスト3、行くぜ!

 

3位『エキセントリックランデヴー』/SOL

ぼくが今年一番聴いたアイドルソングはこれらしいです。ロックバンド「MOSHIMO」のメンバーが手がけたゴリゴリロックナンバー。間奏のギターがめちゃくちゃ好き。弾けるようになりたい。そんなロックミュージックの中に「S-O-L, non stop music」や「なれる!なれる!」といったアイドルらしいフレーズが散りばめられていて、しっかりSOLの楽曲として仕上げられているのがポイント高。聴けば聴くほどクセになる神曲です。解散してしまうのが本当に惜しい…。

ありきたりな日常だけじゃつまらないね

目指した夢叶えよう 熱いStory

 

2位『さめないワナビー』/美味しい曖昧

めっちゃくちゃ良い曲じゃないですか?昨年「来年に期待!」枠で紹介した美味しい曖昧。今年はアルバムをリリースし、そのアルバムがアイドル楽曲大賞で高順位を獲得するなど飛躍を見せた1年になりました。そのアルバムに収録の1曲。こういう曲っていざ歌うとなるとかなり難しいと思うんですが、全く違和感ない仕上がりになっていて非常に聴き心地が良い。もう完璧。ライブでのパフォーマンスも規模感のかなり大きいグループと遜色ないもので度肝を抜かれました。来年更にBIGになってくれることを超期待してます!!!

多分普通の子にはなれないから いっそ特別になれないかなぁって

ちょっと 横目で思ったりなんかして

あーあ

 

1位『深海』/fishbowl

栄えある1位は、今年デビューの静岡ご当地アイドル「fishbowl」のデビュー曲。皆さんお馴染みヤマモトショウの仕業です。デビュー曲とは思えないクオリティの楽曲に、メンバーの等身大感が描かれたMVが合わさって「良い」という言葉では言い表すことができない程に素晴らしいものになっています。落ちサビの黒板に線引きながら駆け抜けるところがめちゃくちゃ好き。先日早くもアルバムをリリース、これからの活躍にも目が離せません。早くライブを生で見たすぎる。

明日ただ一瞬だけこの恋に 強い光が当たることよりも

僕は誰もまだ見ていなくても 自分のために輝くから

深い夜の底で

 

今年は全体的に楽曲のレベルが高く、選定にかなり時間を要しました。ここに載せきれなかったものでもぜひ聴いてほしい曲があるんですが、それはまた何か別の機会とかツイートとかで紹介できればと思います。

ということで、今年も1年ありがとうございました!来年こそはコロナ前のようにライブを楽しめると良いですね!来年もよろしくお願いします!!!

個人的2020ベストアイドルソング

お久しぶりです、気づけばもう年末ですね!

ということで今年もやります、個人的にめちゃんこ良かったアイドル曲をご紹介していくやつ。では早速やっていき。

※対象となるのは「2020年初披露」もしくは「2020年音源リリース」のアイドル楽曲。

 

10位 『ハナビガタリ』/ #ババババンビ

 

アイドル界に突如現れた新星・#ババババンビ。そのビジュアルの強さに多くのオタクが度肝を抜かれていましたが、こちらの楽曲もビジュアルに劣らない強さを持っています。強い顔面に「君が好き」って言われたら昇天できますね!

ビジュアルだけが先行して話されがちですが、ライブがめちゃくちゃ楽しいのでぜひ一度足を運んでみては…!

 

9位 『ユリイカ!』/NEMURIORCA

 

 初めて聴いたときニヤケが止まりませんでした。オタクくん絶対好きじゃん。

開幕「君が好きなの」って、絶対そこらのアイドルだったらポップだったりロックな感じの曲に乗せる歌詞なんですけど、逆に少し寂しさを感じさせる曲調なんですね。オタクくん絶対好きじゃん。ボーカルの後ろでいろんな音が鳴っているんですが、うるささを感じさせずむしろ聴き心地が良くなっているのが素直に凄いと思う。生でライブ見られていないので来年こそみたい。

 

8位 『もしもし、インターネット』/でんぱ組.inc

 

また諭吉佳作/menの仕業です。こいつは天才。おませさんですなぁ。

昨年『形而上学的、魔法』の楽曲提供で話題を呼んだ10代の楽曲クリエイターによる提供曲。形而上学的…よりもさらにでんぱ組.incとの親和性が高く仕上がっており、聴いていて非常に気持ちの良くなりますね。久々にライブ見たいな〜と思わされた曲でした。

 

7位 『もうわたしを好きになってる君へ』/リルネード

 

 「リルネードが良いので聴いてください」と後輩に言われ「ラビンν」を聴き「またこれは凄いのが出てきたなあ」と思っていたら夏に出たこの曲がガチのマジでヤバかった(語彙力)。

作詞・作曲・編曲がヤマモトショウ(元ふぇのたす)というだけで、ふぇのたすファンだったぼくとしては好きになるしかないんですが、振り付けだったり、一人ひとりの魅力を感じさせるようなMVの構成だったり、すごく仕事が丁寧というか完璧じゃねえかと思わされました。

ディアステージ、頼むからこの調子で完璧にプロデュースしてくれよな!!!

 

6位 『ゴッドソング』/バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

 

 田中秀和が作編曲を務めたこの曲。秀和イズムが随所に散らされておりオタククラップが止まりませんが、それだけでなくメンバー・みさこによる詞がめちゃくちゃ強い。「パパにママに運命に愛されても憎まれても生まれた時から世界は君のもの」「君が君を創るんだよ」、良くないですか?????

バンもんはこれまでも『Q人生それでいいのかい』『White Youth』など背中をグッと押してくれるような曲をいくつかリリースしていますが、この曲はそれらを超えて全肯定、全抱擁って感じがしてバンもんの集大成のような一曲になっています。ぜひ聴いて。

 

番外編①ランクインしなかったけどめっちゃ聴いた曲

ちょっと休憩しましょう。ここでは10曲に絞る過程で残念ながら漏れてしまったもののぜひご紹介しておきたいものをざざっと紹介していきます。

 

『ネコちゃんになっちゃうよ〜』/クマリデパート

 

今年アイドルオタク界隈を騒然とさせた衝撃的なEDM。惜しくも個人的ベストテンからは外れてしまいましたがこの一年めちゃくちゃ聴きました。非ドルオタの友人からもかなり好評だったのでまだ聴いてないよ〜って方はぜひ!ネコちゃんになっちゃうよ〜〜〜!

クマリデパートの中ではかなり異色な曲なので、この曲が好き=クマリ曲が刺さる、とは言い難いのですが、気になった方はぜひ昨年リリースのアルバム「ココデパ!」も聴いてみては。

 

『NON STOP』/K+RANK'IN

 昨年10月の対バンで見かけて密かに注目していたのですが、惜しくも解散してしまいました。楽曲がめっちゃ良かったんですがライブ映像が削除されてしまい、サブスクも2曲のみなので魅力を伝えきれないのが残念です。運営さんもし見てたら配信をお願いします(見てない)。

 

『Witch』/ kolokol

 ベスト10に入れられずに逆にごめんなさい。kolokolは今年アルバム「WONDERLAND」とシングル「Dead End」を出しています。とりあえず全部聞いてください、全部良いです。

そんな中でも個人的に好きなのが「WONDERLAND」収録の『Witch』。メンバー各々の声の良さが活かされており、かつkolokolの世界観が詰まった一曲になっています。あとはシングルの方に収録されている『Strawberry Pie』も好き。優しい感じがしてオタクくん泣いちゃう。ライブのレベルもめっちゃ高いのでぜひ見に行ってみてください!

 

『HAPPY END』/菊池風磨SEXY ZONE

まさかのジャニーズです。SEXY ZONEのアルバム「POP STEP」に収録されている菊池風磨のソロ曲、作詞にchelmico、作編曲にchelmico三毛猫ホームレスが関わっています。それだけで大正解なんですが菊池風磨のラップがエロい。マジでエロい。抱いてほしい。みんなも買おうPOP STEP。

 

ざざっと、と言った割にはガッツリ紹介してしまいました。では本題に戻ってベスト5の発表です!!!

 

5位 『恋、いちばんめ』/ukka

 

 またヤマモトショウの仕業です。しかも作詞には元ふぇのたすのMICO(現SHE IS SUMMER)が、編曲には宮野弦士が参加しています。

ukkaは桜エビ〜ず時代から楽曲のレベルが非常に高いと有名ですが、もうこれは完全にSMAP。一方で歌詞はメンバーの年頃の感覚から逸脱することのないものに仕上げられています(MICOちゃん天才)。そんな歌詞が「SMAPやん」ってレベルの曲と違和感なくガッチリ噛み合い、メンバーもしっかり歌えているのがポイント高。ukkaのオタク、ぼくをライブに連れていってください。

 

4位 『愛ね暗いね』/代代代

 

ぼくが今年一番聴いた曲はこれらしいです。とりあえず一曲通して聴いてほしい、最高なので。

全部好きすぎて逆に言うことがないんですが、鳴っている音がずっと最高なのと、曲終わりの出雲なるさんの「間違いでも正解って言うけどね」がマジで好きです。ここだけ切り取った音源売ってたら買います。

代代代は音楽性が独特ですが聴けば聴くほどハマる中毒性があります。少しでも気になったらこちらが収録されているアルバム「∅」や、一昨年リリースの「むだい」もぜひ聴いてみて。

 

番外編②来年に期待の「曲がいい!」グループ

ではベスト3…の前に、ここでは「曲が強いから紹介したい」アイドルをご紹介していきます。ここまでやってたらもうベスト10とか関係ないですね、なんでもありです。

 

美味しい曖昧

 

めちゃくちゃ曲がいい。『AIMAI』『ナチュラルアレルギー』といった正統派楽曲も手が抜かれておらず聴き心地がめちゃくちゃ良くてビビる。個人的には『ナチュラルアレルギー』が一番好きなんですが、シングル3曲目に収録されている『あまあま』もヤバい音鳴ってておすすめです。来年絶対来る。

 

グデイ

 

2020年7月デビューの2人組。どこかノスタルジーを感じさせるような『ミッドナイトレディオ』やアップテンポでノリノリになれる『ググる or DIE』と守備範囲が広く、皆さんにも刺さる曲があるのではないでしょうか。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!やHelsinki Lambda Clubといった実力を持ったバンドメンバー達が楽曲制作を手がけているのもポイント。もっとサブスク等配信を増やしてくれたら言うことなし。

 

Ringwanderung

 

2019年11月結成のグループ。サウンドが緻密に作り込まれており、メンバーの歌唱力もそのサウンドに負けていない、聴いていてかなり心地の良い仕上がりになっています。絶対ライブハウスの音響で聴きたい。さっきの女の子、とかが好きなオタクにはぶっ刺さりだと思います。

彼女達の世界観がいちばん現れているのは『ハローハロー』だと思いますが、個人的には『La La』なんかも好きです。 

 

ステラシュガレット

 

関西に突然現れたセルフプロデュースアイドルグループ。メンバーのせかいが複数曲の作編曲を務めています。『恋の魔法』『君と出会った頃』といったYUC'eやNeko HackerのようなDJシーンが好きなオタクに間違いなくぶっ刺さる楽曲から、シューゲイザーみのある『pathos』まで幅広いジャンルを高い完成度で持っています。ライブハウスの音響で聴いたらマジで飛びます、ぼくは飛んだ挙句気づいたらCD全種類買ってました。

レトロな少女の成山まことが手がけた新曲『恋する三等星』『濃厚接触』も暴力的な音が鳴っていてめちゃくちゃ良いです。ぜひ一聴を!

 

はい、では本題に戻りましょう。いよいよ温めまくったベスト3の発表です!

 

3位 『ギミギミダーリン』/天晴れ!原宿(Appare!)

 

今年の頭にこれを聴いたとき「2020ベストアイドルソング決まったな」と思いました。それくらい欠点がない完成度の高さ。イントロに上手いのか下手なのかよくわからん笛を用いる、重低音の使い方がうるさすぎず静かすぎずで上手すぎ、coreみのある暴力的な間奏、そんな高レベルな楽曲でも天晴れの世界観を逸脱しない歌詞。全部がガッチリ噛み合って素晴らしい一曲に仕上がっています。完敗です。いったい誰が作ったんや、作詞作曲は…

Yunomi

またお前か。

 

2位 『sekisyo』/nuance

 

楽曲のレベルの高さ・独特さや椅子を使ったパフォーマンスなどが話題のnuance。そんな彼女達が今夏に出したアルバム「brownie」に収録の一曲。聴けば聴くほどクセになる、どこか不思議な曲になっています。音の作り込みがマジで良い、ベースがエロいしギターもエロい。エフェクトも神秘的な雰囲気を醸し出していて、情景が目の前に浮かんでくるかのよう。

個人的に好きなのは2番サビ「嫌いだなんて言わないでね」の「言」だけ「ゆ」と発音されているところ。たまたまかもしれないけど等身大さが現れていて胸がキュッとなる。

ライブハウスで聴くとより音の厚みが増します。パフォーマンスもかなり良いので、ぜひ生で見てみてください。

 

1位 『オールニードイズラブ』/RAY

 

第1位に輝いたのはRAY『オールニードイズラブ』、今春リリースのアルバム「Pink」に収録されています。幻想的で尊い世界観の楽曲が優しく歌い上げられており、ミキシングもかなり丁寧にされています。ギターの聴き心地が最高、聴けば良さがわかるはず。

他の楽曲もFor Tracy Hydeの夏botさんや死んだ僕の彼女のishikawaさんなど、シューゲイザーのプロ達が楽曲を手がけており、妥協を感じさせないものになっています。「Pink」、必聴です。

ライブでは更に音ひとつひとつが良く感じられ、メンバーも表情豊かで楽しそうにパフォーマンスをしており、一つの芸術であるかのような感覚を味わうことができます。夏にあったオンラインライブもめっっっっっちゃ良かった。ダイジェスト版貼っておくので全員見ましょう。

 

ぼくは大阪でのワンマンライブに感動して気がつけば名古屋ワンマンも行ってました。2021年、間違いなく絶対に来ます。頻繁に新曲がリリースされているのでぜひチェックしてみてください!

 

というわけで、以上2020ベストアイドルソングでした。昨年よりはかなり幅広く押さえられたんじゃないかなと思います。

来年は少しでも状況が改善してライブを楽しめるようになったらいいね。ということで、2020年もありがとうございました!来年もよろしくお願いします! 

2020年は代代代が来て、颯爽と追い抜いていく。

こんにちは。行く予定のライブがボコボコ無くなってしまい、一体何のために働いているのかわからなくなっています。

そんな「無」ですっからかんな日々を送っていたところ、代代代というアイドルグループの新アルバムが発売・配信開始されました。

その名も

空集合の記号…?(数学Ⅰの教科書を読もう!)

まるでワイの最近の生活やないか、と思い聞くとこれがヤバかった…

 

1、代代代とは

代代代だいだいだい)とは、関西(大阪)を拠点に活動する5人組アイドルグループ。小倉ヲージがサウンドプロデュースを務める。

 

2、メンバー

(1)梨央

通称「りおり」。ハスキーな声と圧倒的な歌唱力が特徴的。

ライブで曲終わりに「ありがとう〜」と呟きがち。

「ありがとう〜」のファンが一定数存在する。 

 

(2)宮衣紗羽

通称「さわぷ」。おしとやかボイスと、それとは対照的な迫力のあるダンスが魅力。

女子人気が非常に高い。女子ウケするアイドルは「強い」です。 

 

(3)丹南偲穂

 通称「たんなむ」「なむ子」。

小柄派手髪ツインテールというオタク殺し要素を兼ね備えている。

一度聞いたら耳に残る、迫力と衝撃力のある低音ボイスがとても良い。

 

(4)出雲なる

 通称「いず」。過去、Wikipediaに「出雲いず」と名前を誤植されていた。

カワボながらハリのある声と軽快な動きが特徴的。

どこか狂気を感じる(ごめんなさい)目が好きです。

 

(5)ヒメカノン

 通称「カノン」(やんな?違ったらごめん)。

あざとい仕草と声にオタクはひょいひょい引っかかる。たまに見せる低音ボイスもギャップがあって良い。

 

3、新アルバム「∅」のここが凄い

はい、ということで本題です。先日この代代代からアルバムが発売されました。

代代代は「独特な音楽性」が特徴。

いわゆる「王道」なポップソングはほとんど無く、ハードコアやブレイクコアの要素が取り入れられていたり、変拍子だったり、一度聞いたら耳から離れない独特なサウンドが散りばめられていたりと、アイドルらしからぬ楽曲が多くあります。

今作「∅」はその特徴が非常に色濃く表れており、アイドル好きに関わらず絶対に聞いてほしい一枚です。一曲ずつ紹介していきたいところですが、尺の都合上、私的なオススメ曲を厳選してご紹介します。ぜひ一緒に聴きながら見てみてください!

Apple Musicリンク:https://music.apple.com/jp/album/1513721271

 

(1)すべてが薄明の中で

既存曲『すべては薄命の中で』のアレンジ。

不気味なサウンドが鳴り始めたかと思うと、疾走感のあるドラムが重なり、一気に盛り上がる。1曲目の掴みとしてこれ以上ない楽曲。

この曲はメンバー3人が脱退し、新たにいず・カノンを迎える際に作られた曲で、新たな「代代代」の幕開けを象徴する曲でもあります。そんな背景を踏まえたうえでの歌い出しが「生まれ代わる絶望と救いも無い希望のすべてが薄明(は薄命)の中で」。すごくない?明るさを前面に押し出さないのに、エモーショナルな気分に浸らされる一曲。恐るべし。

個人的に好きなポイントは1:21からの「前だけを見ていても君を愛していても消えるよきっと」です。儚いですね…。

 

(2)愛ね暗いね

このアルバムで一番聞いてほしい。これぞ代代代。

暗い曲調・歌詞で始まったかと思うと、Bメロではそんな暗さを吹き飛ばす怒涛の低音ラッシュ、からのどこか寂しさを感じさせながらも明るさを滲ませるサビ。「間違いでも正解って言ってよね」ですよ?ヤバイでしょ。

そしてこの曲は2番からもめちゃくちゃに良い。始まりは1番と同じような感じ、かと思うと間奏で低音が爆裂。からの「このなんにもない場所で僕らは始まってそれで良いって泣き合っていつまでも必ず消えるはずと思い出せなさそう」ですよ、敵わねえ。

ちなみにぼくが一番好きなのは最後の「間違いでも正解って言うけどね」。これだけで白米3杯は食える。

このような暗さの中にも優しさを滲ませる歌詞・曲調。これが代代代の一番の魅力だと思っています。

 

(3)8 BIT GAG

既存曲『8 BEAT GANG』のアレンジ。治安悪めのサイレンから始まり不安になりますが、徐々にめちゃくちゃ気持ちいい重低音とドラムが聞こえてきて気がついたらノリノリになってます。一番聴いてほしいのが落ちサビのたんなむ。彼女の持つ低音が最も活かされている曲と言っても過言ではありません。ライブハウスで聴いたら良すぎて天井に刺さるレベルです。言葉遊びのような歌詞も聞いていて楽しい。舌回らんけど。

 

(4)ボロノイズ

聞いて驚け、なんと曲の長さは13分40秒。どこを目指しているんだ。

アイドルに詳しい方ならBiSの『Are you ready?』という10分超えの曲をご存知かもしれませんが、『Are you ready?』は一曲の中で明らかに曲調が変わるポイントがいくつかあったのに対し、こちらは一定の曲調で13分やります。すごい。歌詞覚えられんやろ。

曲が進むにつれて主旋律とサウンドのリズムがズレ始め、ラスサビでは調和が行方不明になりますが、この不気味さも聞いているうちにどこか愛着が湧いてきます。果たしてライブではどんな演出がされるのか…

 

(5)OH HAPPY DIE

なんとMVがあります。

 

正統派寄り(当社比)な曲。ノレるリズムにキャッチーで意味不明な歌詞が上手く噛み合っていて気持ち良く聴けます。歌い出し・曲の終わりの「飢餓に気 あ」、サビの入りの「幕末降臨」のリズム感とか最高ですよね。正統派とは。

間奏の激しいダンスも見応えあり。早くライブに行かせてくれ。生で見たい。

あとBメロの「打つつ抜かす鬱ダモ鈴木だもん」が好きです。誰やねん、ダモ鈴木

 

4、その他楽曲

と、こんな感じでアルバムを聞いていただいたと思いますがどうでしょう?

ここからは一通り聞いて「もっと詳しく知りたい」と思った方に向けて、「∅」に収録されていない、個人的にオススメの代代代楽曲をご紹介していきます。

 

(1)文字化CATION

明るい曲調に寂しさを感じさせる歌詞。

「いくつになっても夢は夢のままだけど 叶わないことは叶わないな」って歌詞とか特に刺さる。大人になっちゃったなあって思わされる。ノスタルジックを感じて悲しい気分になるけど、「夜を駆け抜けて行け」「あどけない心のまま それだけで後はいらない 全て捨てよう」って背中を押された気になれる、そんな曲です。めっちゃ好き。

 

(2)クラウスイハ

代代代の代表曲。初めて見たときに衝撃を受け、それからしばらく聞いていたくらい破壊力の高い一曲です。神秘的で独特なサウンドは一度聞いたら耳から離れません。

 

「別れ」をテーマにしており、「繋いだ手は解けたまま もう元には戻れないから、ねえ、君は何を感じてるの?」「君のこと信じてるからすべてをなげうっても良いよ」「ただ君と出会えるのはこれが最後だろうってわかっていてもね、ああ、僕は君を探すんだろうな」と胸を打たれるような歌詞が散りばめられています。かつてメンバーが卒業する直前の対バンライブで最後にこの曲が流れ、歌詞のシンクロ具合にオタクたちが大号泣するというとても良い光景が見られたことも。

全然ドルオタではない友人たちに無理やり聞かせたことがあるんですがこれが非常に好評でした。聴いて損はなし。

 

(3)少しフィクション

「たったらった…」とイントロを口ずさみながら始まる点でまず心を掴まれる。繊細に打ち込まれたサウンド、メンバーが一音ずつ歌うサビ(ライブに来て見てほしい)、低音がマジで最高な間奏。

代代代の中ではマイナーな曲ですが、「代代代ならでは」がよく表された曲だと思います。

 

(4)そッ友、ズっ閉じ

一番好き。どちらかと言えば王道寄りの楽曲。配信してくれ。

とりあえず聴いてほしい(旧体制のためいず・カノンはいません)

 

良いでしょ…

ラスサビで拳を突き上げて「生きてける」って叫ぶときに生を感じてバチバチに良いです。コロナちゃんぶっ倒したらみんなで拳突き上げようね。

 

(5)凶ぺ

すごい。

 

5、最後に

というわけで、代代代の紹介をしてきましたが、以前紹介したアイドルさんたちと同様に、彼女たちの良さを一番感じられるのはやはり「ライブ」です。

初めて代代代を見たのは1年半くらい前の対バンライブで、一切事前知識がなかったんですが、気がついたらモッシュの中にいてめちゃくちゃ楽しんでた覚えがあります。それくらい代代代のライブの威力は凄いです。コロナちゃんの影響でライブの開催ができない状況ではありますが、今のうちに音源をいっぱい聴いて予習をして、ライブができる状況になればぜひ足を運んでみてください。と言ってるぼくも現体制になってからは片手で数えられる程しか見にいっていないのでアレですが、良ければ一緒に行きましょう。

拝啓 戸田ころね様

BLACKNAZARENEとして2年間、アイドルとして4年間お疲れ様でした。

 

初めて戸田を見たのは2017年のTIF。当時戸田が所属していたグループの他の子を推していたこともあり、名前は知っていたけどそれほど戸田のことを知っていたわけではありませんでした。あと当時はまだイケイケな感じの子を「怖い」と思っていたので余計に。初めての接触(無銭握手会でした)でハンネを言ったら「え?」って聞き返されたのを今でも覚えています。怖かったので。

そんな若干マイナスからスタートしたアイドル・戸田ころねのイメージでしたが、グループの誰よりも熱意があって、気概があって、オタクのことを考えてくれていて、歌もちゃんと上手くて、ほとんど遠くから画面を介して見ているだけでも「戸田、なんかいいな」って思えるものが伝わってきて、あと「…あれ?よく見なくても可愛くね?」って思ったのもあってどんどんイメージが改善されていきました。そんな「これから」というときに、そのグループが解散して、他のメンバーはアイドルを辞めていくなか、僕たちの前に立ち続ける道を選んでくれたときは本当に嬉しかったです。そして、そこで叶えられなかったことに近づけるように応援したい、見られなかった景色を一緒に見に行きたい、心の底から素直に「頑張ってほしい」と思いました。

BLACKNAZARENEになってすぐに大阪に来てくれたときは本当に嬉しかったし、台風で沖縄に飛べなくなっていたところを取材されて地上波デビューしたときは本当に笑ったし、叛逆starmineのサビをほぼ全て担当しているのを聴いたときは震えたし、毎回楽しそうな笑顔でライブをやる様子を見てぼくも笑顔になれたし、新宿BLAZEのワンマンや少し前には考えられもしなかったZepp Tokyo味園ユニバースのようなデカいステージでのライブを見られたときは本当に感動したし、戸田がいてくれたから出会えた人もいっぱいいるし、一緒にいろんな場所に行けたし、あとなんか恋愛相談もした気がするし、いろんな経験を与えてくれて、ぼくの学生生活とか青春を語る上で「戸田ころね」は避けては通れない存在です。

そんな戸田が「アイドルを辞める」と聞いたときにはおいおい、エイプリルフールはまだまだ先やぞと思いました。嘘です。普通に「は?」って思いました。それでも戸田が決めたことなら、と若干複雑ではあったもののこれも応援しようと思えました。それだけ信用していました。アイドル・戸田ころねを最後まで、1現場でも多く目に焼き付けようと、2019年の12月から大阪、広島、東京、名古屋と西へ東へ駆け回り、ライブを見ることができて本当に楽しかったです。おかげであっという間に学生生活ラスト春休みが終わりました。3月15日に名古屋で「じゃあ奇祭で」と言ったのが最後にアイドル・戸田を見る機会になるとは本当に考えてもいませんでした。

本来、ここに書いたことは3月26日の朝に大阪を出て、一日かけて東京へ向かう道中で手紙にでも書いて渡そうと思っていたことです。何を書こうかなんて思いながら25日の夜にカバンに便箋を詰め込んで、ふとTwitterを見たら行われるはずの奇祭は中止になっていました。それでもぼくは楽観バカなので、「待ってたら最後見られる機会があるはず」と信じていました。なのでこういう形での卒業になったのは本当に残念だし、こんな恥ずかしい文章を全世界に公開することになってしまいました。走馬灯にこのブログが出てきたらブッ生き返るレベルで恥ずかしいです。ただそれでも伝えたいことは、伝わっていたかは分からないけど、本当に心の底から応援してきたし、これからも応援していますということ。あとナザレの1周年ワンマン直前にこのブログで書いた「幸せになってほしい」というのは心の底からの願いです、なので幸せになってください。

後ろ側にできた道には戻れないけど誰にも汚されないって誰かが歌ってたみたいに、壁にぶち当たったらこの4年間をちょこちょこ思い出してくれたら、そしてその一部になれていたら嬉しいです。

 

と表舞台から退く前提で書いていましたが、どうやら芸能活動は継続するみたいなのでこれからの活動も応援しています。会えたら会いましょう。