2020年は代代代が来て、颯爽と追い抜いていく。

こんにちは。行く予定のライブがボコボコ無くなってしまい、一体何のために働いているのかわからなくなっています。

そんな「無」ですっからかんな日々を送っていたところ、代代代というアイドルグループの新アルバムが発売・配信開始されました。

その名も

空集合の記号…?(数学Ⅰの教科書を読もう!)

まるでワイの最近の生活やないか、と思い聞くとこれがヤバかった…

 

1、代代代とは

代代代だいだいだい)とは、関西(大阪)を拠点に活動する5人組アイドルグループ。小倉ヲージがサウンドプロデュースを務める。

 

2、メンバー

(1)梨央

通称「りおり」。ハスキーな声と圧倒的な歌唱力が特徴的。

ライブで曲終わりに「ありがとう〜」と呟きがち。

「ありがとう〜」のファンが一定数存在する。 

 

(2)宮衣紗羽

通称「さわぷ」。おしとやかボイスと、それとは対照的な迫力のあるダンスが魅力。

女子人気が非常に高い。女子ウケするアイドルは「強い」です。 

 

(3)丹南偲穂

 通称「たんなむ」「なむ子」。

小柄派手髪ツインテールというオタク殺し要素を兼ね備えている。

一度聞いたら耳に残る、迫力と衝撃力のある低音ボイスがとても良い。

 

(4)出雲なる

 通称「いず」。過去、Wikipediaに「出雲いず」と名前を誤植されていた。

カワボながらハリのある声と軽快な動きが特徴的。

どこか狂気を感じる(ごめんなさい)目が好きです。

 

(5)ヒメカノン

 通称「カノン」(やんな?違ったらごめん)。

あざとい仕草と声にオタクはひょいひょい引っかかる。たまに見せる低音ボイスもギャップがあって良い。

 

3、新アルバム「∅」のここが凄い

はい、ということで本題です。先日この代代代からアルバムが発売されました。

代代代は「独特な音楽性」が特徴。

いわゆる「王道」なポップソングはほとんど無く、ハードコアやブレイクコアの要素が取り入れられていたり、変拍子だったり、一度聞いたら耳から離れない独特なサウンドが散りばめられていたりと、アイドルらしからぬ楽曲が多くあります。

今作「∅」はその特徴が非常に色濃く表れており、アイドル好きに関わらず絶対に聞いてほしい一枚です。一曲ずつ紹介していきたいところですが、尺の都合上、私的なオススメ曲を厳選してご紹介します。ぜひ一緒に聴きながら見てみてください!

Apple Musicリンク:https://music.apple.com/jp/album/1513721271

 

(1)すべてが薄明の中で

既存曲『すべては薄命の中で』のアレンジ。

不気味なサウンドが鳴り始めたかと思うと、疾走感のあるドラムが重なり、一気に盛り上がる。1曲目の掴みとしてこれ以上ない楽曲。

この曲はメンバー3人が脱退し、新たにいず・カノンを迎える際に作られた曲で、新たな「代代代」の幕開けを象徴する曲でもあります。そんな背景を踏まえたうえでの歌い出しが「生まれ代わる絶望と救いも無い希望のすべてが薄明(は薄命)の中で」。すごくない?明るさを前面に押し出さないのに、エモーショナルな気分に浸らされる一曲。恐るべし。

個人的に好きなポイントは1:21からの「前だけを見ていても君を愛していても消えるよきっと」です。儚いですね…。

 

(2)愛ね暗いね

このアルバムで一番聞いてほしい。これぞ代代代。

暗い曲調・歌詞で始まったかと思うと、Bメロではそんな暗さを吹き飛ばす怒涛の低音ラッシュ、からのどこか寂しさを感じさせながらも明るさを滲ませるサビ。「間違いでも正解って言ってよね」ですよ?ヤバイでしょ。

そしてこの曲は2番からもめちゃくちゃに良い。始まりは1番と同じような感じ、かと思うと間奏で低音が爆裂。からの「このなんにもない場所で僕らは始まってそれで良いって泣き合っていつまでも必ず消えるはずと思い出せなさそう」ですよ、敵わねえ。

ちなみにぼくが一番好きなのは最後の「間違いでも正解って言うけどね」。これだけで白米3杯は食える。

このような暗さの中にも優しさを滲ませる歌詞・曲調。これが代代代の一番の魅力だと思っています。

 

(3)8 BIT GAG

既存曲『8 BEAT GANG』のアレンジ。治安悪めのサイレンから始まり不安になりますが、徐々にめちゃくちゃ気持ちいい重低音とドラムが聞こえてきて気がついたらノリノリになってます。一番聴いてほしいのが落ちサビのたんなむ。彼女の持つ低音が最も活かされている曲と言っても過言ではありません。ライブハウスで聴いたら良すぎて天井に刺さるレベルです。言葉遊びのような歌詞も聞いていて楽しい。舌回らんけど。

 

(4)ボロノイズ

聞いて驚け、なんと曲の長さは13分40秒。どこを目指しているんだ。

アイドルに詳しい方ならBiSの『Are you ready?』という10分超えの曲をご存知かもしれませんが、『Are you ready?』は一曲の中で明らかに曲調が変わるポイントがいくつかあったのに対し、こちらは一定の曲調で13分やります。すごい。歌詞覚えられんやろ。

曲が進むにつれて主旋律とサウンドのリズムがズレ始め、ラスサビでは調和が行方不明になりますが、この不気味さも聞いているうちにどこか愛着が湧いてきます。果たしてライブではどんな演出がされるのか…

 

(5)OH HAPPY DIE

なんとMVがあります。

 

正統派寄り(当社比)な曲。ノレるリズムにキャッチーで意味不明な歌詞が上手く噛み合っていて気持ち良く聴けます。歌い出し・曲の終わりの「飢餓に気 あ」、サビの入りの「幕末降臨」のリズム感とか最高ですよね。正統派とは。

間奏の激しいダンスも見応えあり。早くライブに行かせてくれ。生で見たい。

あとBメロの「打つつ抜かす鬱ダモ鈴木だもん」が好きです。誰やねん、ダモ鈴木

 

4、その他楽曲

と、こんな感じでアルバムを聞いていただいたと思いますがどうでしょう?

ここからは一通り聞いて「もっと詳しく知りたい」と思った方に向けて、「∅」に収録されていない、個人的にオススメの代代代楽曲をご紹介していきます。

 

(1)文字化CATION

明るい曲調に寂しさを感じさせる歌詞。

「いくつになっても夢は夢のままだけど 叶わないことは叶わないな」って歌詞とか特に刺さる。大人になっちゃったなあって思わされる。ノスタルジックを感じて悲しい気分になるけど、「夜を駆け抜けて行け」「あどけない心のまま それだけで後はいらない 全て捨てよう」って背中を押された気になれる、そんな曲です。めっちゃ好き。

 

(2)クラウスイハ

代代代の代表曲。初めて見たときに衝撃を受け、それからしばらく聞いていたくらい破壊力の高い一曲です。神秘的で独特なサウンドは一度聞いたら耳から離れません。

 

「別れ」をテーマにしており、「繋いだ手は解けたまま もう元には戻れないから、ねえ、君は何を感じてるの?」「君のこと信じてるからすべてをなげうっても良いよ」「ただ君と出会えるのはこれが最後だろうってわかっていてもね、ああ、僕は君を探すんだろうな」と胸を打たれるような歌詞が散りばめられています。かつてメンバーが卒業する直前の対バンライブで最後にこの曲が流れ、歌詞のシンクロ具合にオタクたちが大号泣するというとても良い光景が見られたことも。

全然ドルオタではない友人たちに無理やり聞かせたことがあるんですがこれが非常に好評でした。聴いて損はなし。

 

(3)少しフィクション

「たったらった…」とイントロを口ずさみながら始まる点でまず心を掴まれる。繊細に打ち込まれたサウンド、メンバーが一音ずつ歌うサビ(ライブに来て見てほしい)、低音がマジで最高な間奏。

代代代の中ではマイナーな曲ですが、「代代代ならでは」がよく表された曲だと思います。

 

(4)そッ友、ズっ閉じ

一番好き。どちらかと言えば王道寄りの楽曲。配信してくれ。

とりあえず聴いてほしい(旧体制のためいず・カノンはいません)

 

良いでしょ…

ラスサビで拳を突き上げて「生きてける」って叫ぶときに生を感じてバチバチに良いです。コロナちゃんぶっ倒したらみんなで拳突き上げようね。

 

(5)凶ぺ

すごい。

 

5、最後に

というわけで、代代代の紹介をしてきましたが、以前紹介したアイドルさんたちと同様に、彼女たちの良さを一番感じられるのはやはり「ライブ」です。

初めて代代代を見たのは1年半くらい前の対バンライブで、一切事前知識がなかったんですが、気がついたらモッシュの中にいてめちゃくちゃ楽しんでた覚えがあります。それくらい代代代のライブの威力は凄いです。コロナちゃんの影響でライブの開催ができない状況ではありますが、今のうちに音源をいっぱい聴いて予習をして、ライブができる状況になればぜひ足を運んでみてください。と言ってるぼくも現体制になってからは片手で数えられる程しか見にいっていないのでアレですが、良ければ一緒に行きましょう。