超新星アイドル「かすみ草とステラ」がすごい。

こんにちは。突然ですが皆さんは好きなものってありますか?ぼくは音楽を聴く・ライブに行くことが好きで、中でもいろんな文化なんでもござれで闇鍋みたいになってしまっている【アイドル界隈】がめちゃくちゃ好きです。

…だったのですが、度重なる推しの解散や脱退、更にはコロナ禍によるライブの自粛・規模縮小でここ2年ほど足が遠のいてしまい、以前ほど「楽しい」とか「好き」といった気持ちを持って見ることができなくなってしまっていました。そんな中、輝かしい1つの新星が現れたのです。その名は

 

「かすみ草とステラ」

 

1、かすみ草とステラとは

「かすみ草とステラ」(通称「かすてら」)とは2021年6月デビューの6人組アイドルグループ。元AKB48の佐藤栞さんがプロデュースを務めています。とりあえず見てこれ

やばくない?全員可愛い。すごい。(語彙力)

冒頭でも書いたように最近(に限らずここ5年くらい)はアイドル文化が闇鍋のようになんでもありのカオスな状態になってきていて、ビジュアルや音楽性でトガってみたり、パフォーマンスを過激にしてみたり、世界観をガッツリ作り上げてみたり、各グループがいろいろなアプローチをしていますが、かすてらは超がつくほどの「正統派」。淡い青春の模様だったり、中高生の恋愛を真っ直ぐに飾ることなく歌う、今となってや逆に新しさも感じられるようなグループです。

なお、この「かすみ草とステラ」というグループ名についてプロデューサーの佐藤栞さんはこのように語っています。( かすみ草とステラ 公式サイト )

かすみ草とステラ。

「かすみ草」はどんな花とも一緒にいられて、ふんわりと優しく包んでくれる。

「ステラ」は星座。昼間には見えなかった星が夜になると輝くように、
今までは普通の女の子だった6人が立派に成長していき、
星座のように一つになって描いていく物語を、どうか見届けてください。

「かすみ草」そして「ステラ」のように、
生活の中にさりげない幸せを届けられるような存在でいてほしい。

ちょっと子供で、触ったら吹き飛んでしまいそうなくらい純粋無垢な彼女たち。
これから一人でも多くの方にその魅力が伝わりますように。

一見長くて覚えにくいような名前に感じますが、このような素晴らしい意味合いが込められています。「普通の女の子だった6人が立派に成長していく物語を見届けてほしい」「生活の中にさりげない幸せを届けられるような存在でいてほしい」という、グループ名に込められたメッセージが、応援する側としては何とも嬉しい限りですよね。

 

2、メンバー

ここまでで原稿用紙3枚分くらい使っちゃった(照)ここからは魅力あふれるメンバーを1人ずつ紹介していきます!

(1)小柴 美羽(こしば みう)

一目見たときの「可愛い!」ってなる爆発力と凛とした佇まいが印象的な小柴美羽さん。ステージ上での振る舞いなどからはどこかカリスマ性のようなものを感じます。話すたびに少しずつ新しい一面も感じられ、かなりのポテンシャルがあるのでは…と思わされる。沼だ。

 

(2)有岡 ちひろ(ありおか ちひろ

ちーちゃん。はっきりとした可愛らしい顔立ちと高音ボイスが特長。彼女が歌い出し・1番サビ前段を務める「メルティ・ホワイト」や落ちサビを歌う「君と週末の秘密基地」でその武器がこれでもかというほど発揮されます。あれ見て頭抱えない人いないと思う。

 

(3)鈴森 はるな(すずもり はるな)

かすてらの元気印。特典会で1人デカい声が聞こえてきたら多分彼女です。ただメリハリがめちゃくちゃしっかりしていて、ライブでの表情の作り方なんかは本当に同一人物なのかってくらい出来上がっています。1度耳にしたら忘れない声も強みのひとつ。あとツインテが似合うのは才能です。

 

(4)吉川 実紅(よしかわ みく)

あどけなさを残す声や見る者全てに伝播する笑顔が魅力的。どこか守ってあげたくなる感みたいなものがあり、彼女がマイクを握るとつい視線を向けてしまいます。たまにツイートされる絵もかわいい。先日Twitterのフォロワー数1000人を達成し、インスタも開設されました。要チェックやな。

 

(5)渡辺 萌菜(わたなべ もえな)

愛称「もえなす」。眩しい笑顔と力強さのある歌声にとても惹かれるものがあります。もえなすは生でパフォーマンスを見るほど、また会ったり話したりするたびにどんどん気になっていく不思議な魅力を感じます。各SNSを毎日丁寧に更新してくれるのも嬉しい。ちなみに彼女のお気に入りはローソンに売っている「どらもっち」らしいです。見かけたらぜひ。

 

(6)比賀 ハル(ひが はる)

(長くなるので字を小さくします。)長身黒髪ショートに大人っぽいクールさと可愛さを兼ね備えた大正義ビジュアル。手脚のリーチの長さが曲中の振付でめちゃくちゃ映えるし、グループ内では比較的低音めな声が曲に厚みを加えています。あまり前にグイグイ出てくるような雰囲気ではないですが、このグループを後ろからしっかり支える、黒子のバスケ黒子テツヤみたいなイメージ(何の話?)。冒頭で書いた、ぼくがしばらくアイドル界隈に少し距離を置いていた話をしたときに「私はかすてらを守りたいって本当に思ってるから」って言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったし超信用できる。あまりグイグイ来るような感じではないけど(2回目)しっかりファンのことを見てくれてて大事に考えてくれてるってのが様々な面から感じられる、本当に良い子で素直に好き。ぼくは「最後の推し」にしようと思ってます。マジで。

 

3、楽曲

かすてらは楽曲もめちゃくちゃ良いです。もう全部聴いてほしいんですが、中でもお気に入りの5曲をご紹介します!

 

(1)はじめて君とみた空は青かった

かすてらのデビュー曲です。アイドルのデビュー曲って自己紹介的な歌詞だったり、めちゃくちゃ元気なポップソングだったりすることが多いですが、かすてらはまさかの「友達なんかいらない」という歌詞で幕を開けます。この時点で只者じゃない感じがする。ただ、暗い感じで進むのかと思いきや、Bメロで急展開を迎えるとサビでは「殻を君が壊してく」と、新しい自分との出会いが描かれ、「それがプロローグ」とデビュー曲にぴったりの言葉で締められる素晴らしい一曲になっています。一見すると「2人の日常に急展開が訪れて少しずつ世界の感じ方や自分の中の感情に変化が生まれていく」という歌詞に読めますが、急展開を「普通の女の子がアイドルになること」そして「様々な人と出会いを重ねていくこと」と捉え直してみると、アイドルとして一歩ずつ進んでいくにつれて感じる変化と解釈することもでき、アイドルグループの一曲目としてはこれ以上ない出来になっています。歌詞の展開につれて曲調も明るくなっていくところや、サビのキャッチーな振付もめちゃくちゃ良い。思っていたよりも遥かに只者ではないアイドルの誕生を色付けるような一曲です。

 

(2)改札口までの青春

 

この曲が本当に好きすぎて個人的ベストアイドルソング2021とか2021ダイジェストでも紹介したんで、正直もうこいつらに言いたいこと全部書いてあるんですが、とにかく歌詞が良すぎる。大人になってみると全然なんてことない数駅という距離が果てしなく遠く感じてしまうような中高生の恋愛が、「改札」や「駅のホーム」といった言葉で物語られることで、すぐそこで起こっていること(あるいは自分の過去のこと)かのように情景が想起されます。特に2Aの「君の住む街の駅には改札が一つしかないらしい きっとまだ知らないことがいくつでもありそう 君は予想できない」とCメロの「もしも思いを伝えたとしたら同じホームの景色を見られるかな」がめちゃくちゃ好き。素晴らしすぎる。そんな「中高生の心情」が描かれた曲を、まだあどけなさ・拙さを残す6人が歌うことでリアリティが更に増していて、デビューして間もないからこその強みが出せている一曲なんじゃないかと思います。もちろん今後表現力を増して、またメンバーが年を重ねていった先にこの曲がどんな景色を我々に見せてくれるのかも楽しみです!

 

(3)メルティ・ホワイト

クリスマス曲です。作曲はなんとShuta Sueyoshi『HACK』で有名な奈須野新平さん。クラブシーンとも親和するような激ヤバ音があちらこちらで鳴っていて、ライブハウスで聴くとめちゃくちゃ映えます。作詞は「かすみ草とステラ」、つまりはメンバーたちってことだと思うんですが、「プレゼントには君が欲しいな」「全部君が手に入らないのなら意味がないんだ」というような片思いに耽けつつも「好きって言ってみたいな」と最後まで言えずじまいのリアルな心情が描かれていて、センスをかなり感じます。クリスマスと言わず一年中やってください。キュートに全振りした振付も見所。間奏の電車ごっこみたいになるやつ絶対大人数でやりたすぎる。

 

(4)青より青く

かすてらのキラーチューンといえばこの曲。MVもあるので見ていってください。作詞曲は「少年T」の名でもお馴染みの佐香智久さん。儚く短い青春という時間・その時間に感じる不安、焦り、好意といった様々な心情が丁寧に言語化されています。「いつだって思い出はキレイなまま焼き付いてこれからの日々もきっとこの夏を追い越せない」、本当にそうなんだよな…。ギターサウンドも聴き心地が非常に良く、一度聴いたら何度でも聴きたくなるような魅力もあります。なおぼくは耳コピしようとしてギターを引っ張り出してきたんですが15分で挫折しました。ちなみに振付担当は元BiS / GANG PARADEカミヤサキさん。カミヤさんは特に手と表情を重視する傾向にあると思うんですが(※私見です。)、この曲でもメンバーの表情の多彩さ、手を使った感情/情景の訴求がしっかりなされていて、心情が大きく左右する「青春」という時期を投影するのにぴったりだなと思いました。フリコピもしやすいので、ぜひライブハウスで一緒にフリコピ部やりましょう。

 

(5)正夢の少女

1/22に初披露されたばかりの新曲。作編曲は三月のパンタシア『醒めないで、青春』などを手がけた石倉誉之さん、作詞は「かすみ草とステラ」。 この曲は2/20に予定している初のワンマンライブを見据えて作られた曲で、ワンマンをやること自体であったりキャパシティであったり、デビューから1年経っていないアイドルがやることとしては数多くの苦悩だったり挑戦だったりがあることだと思います。「『そんなうまくいかないよ』呟いて笑ってみせた あの頃描いてたこと」という歌詞はそんな苦悩の現れなんじゃないでしょうか。ただ日々を重ねるにつれてそうした難関に挑む決意が生まれた、サビの「夢から覚めた世界で君と旅をするんだ 傷ついてしまうその時は始まりを思い出して」はそんな決意を胸に、自分たちの背中を押すような歌詞として作用しているのでは…と深読みしてしまいます。1番サビ後段の「君が広げる世界は間違っても大丈夫、いつか今日も大人になって思い出に変わるのかな」もめちゃくちゃ良い歌詞ですよね。生活の中で何かしんどいなって思ったときに、さりげなく応援・肯定してくれて安心感を与えてくれるようなメッセージを感じます。石倉さん渾身の音が何層にも重なった綺麗なメロディがこうしたストーリー性やメッセージにより強みを持たせていて、より強く心に刺さってきます。本当に良い曲。ちなみに一番好きなのは「枯れてしまいそうな花さえも星座のように支え合ってきっと咲き誇れるから」っていうグループ名とそこに込められた想いをCメロに持ってくるところです。本当に神がかってると思う。凄すぎる。

 

4、最後に

ということで、かすみ草とステラの紹介でした。どうですか?めちゃくちゃ魅力的じゃないですか?ぜひ生で見たいですよね???そんなあなたに朗報です!上でもちらっと触れましたが、かすてらは2/20(日)にワンマンライブの開催を予定しています!

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かすみ草とステラ1stワンマンライブ「正夢と少女」

今後どんどん伸びていくこと間違いなしのかすてら、ぜひこの機会に見てみませんか?ちなみにYouTubeにて、先日行われた無観客配信ライブのアーカイブが全編公開されていますので、「いやでも曲とか全然知らないし…」「完全初見で楽しめるかわからない」という皆さんも大丈夫。もちろんアイドルに詳しくない、フリコピとかできない…って方も心配ありません!好きな楽しみ方で彼女たちのステージを見ていただければと思います。チケットもお求めやすくなっていますので、ぜひアイドル界を揺るがすであろう輝かしい新星の、大きな一歩を目にしては。

 

それでは今日はこの辺りで!