著作物の引用について

こんにちは、どんぺりちゃんです。

今回は質問をいただきましたので、著作物の引用について書いていこうと思います。

 

1、著作権法上の「引用」の立ち位置

多くの方は漫画を読んでいて、歌の歌詞が引用されているのを見たことがあると思います。例えば週間少年ジャンプで連載されていた「SKET DANCE」では、主人公たちがバンドを組んで曲を披露する場面で、the pillowsのfunny bunnyの歌詞が引用されていました。ジャンプコミックスを見てみると、その場面のコマ外にはJASRACに使用料を払った旨の記載があります。また、ジャンプ冊子においては「JASRAC申請中」などといったことが記されていたりします。このように、自分の著作物に他人の著作物を引用する際には使用料を支払う(許可をもらう)ことが必要になります。ですが、著作権法は一定の場合には著作権の効力を制限するよ!といった旨の内容を規定しており、著作権法32条には引用についての規定がされています。つまり「著作権法32条の内容に沿う方法での引用は著作権の侵害にはならない」ということです。以下、細かく32条を見て行きます。

 

2、著作権法32条の趣旨

とりあえずは条文を読んでみましょう。

 

著作権法32条 第1項

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

(第2項は省略)

 

まあ条文を読んでもらえばそのまんまなんですが、「公表された著作物」を「公正な慣行に合致する」「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内」で「引用」することは著作権の侵害にならない、と著作権法は規定しています。

「公正な慣行」については知財高裁の判決で、他人の著作物の「利用の目的のほか、その方法や態様、利用される著作物の種類や性質、当該著作物の著作権者に及ぼす影響の有無・程度などが総合考慮されなければならない」と述べられています(知財高判平成22年10月13日判時2092号135頁)。また、「引用の目的上正当な範囲内であること」についても同じ判決で「社会通念に照らして合理的な範囲内のもの」と言い換えられています。

法律に慣れていない人からすると何を言ってんだって感じだと思いますが、かなり砕いて言えば「既に世の中に出てる著作物を、その利用とか諸々を考えた上で、かつ報道とか批評とか研究とか、常識的に考えて合理的なものへの引用は著作権の侵害にならないよ!」ってことです。あんまり砕けてないな…

 

3、パロディ・モンタージュ事件判決

引用について、最高裁が過去に重要な判決を下していますので見ておきましょう。パロディ・モンタージュ事件の判決(最判昭和55年3月28日民集34巻3号244頁)において最高裁は、「引用にあたるというためには、」「引用して利用する側の著作物と、引用されて利用される側の著作物とを明瞭に区別して認識することができ、かつ、」「前者が主、後者が従の関係があると認められる場合でなければならない」と判示しました。

この事件は旧法下でのものですが、現行法下でも、この「明瞭区別性」「主従関係」を考慮した判決がされています。

したがって、2で見た32条の要件に加え、この2要件も考慮する必要があるでしょう。

 

4、その他の著作権制限規定

著作権が制限される要件として、「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内」であるものへの引用でなければならないことが規定されていますが、他の著作権制限規定に係る著作権の利用であれば、同様に著作権侵害にはなりません。

例としては、私的利用目的での複製や、教育目的での利用などがあります。これらについての詳細は省略させていただきます。そろそろ眠いんで。

 

5、最後に

まあ皆さんお察しだと思いますが、著作権法って面倒なんですよね。著作権法に関わらず法律全体的にそうなんですけど。ですが前回のJASRACの記事でも少し言及したように、著作者の権利も大事なんです。著作者の権利が守られないと、著作物を生み出す動機が失われて文化が衰退してしまいかねません。なのでそのバランスを考えた結果、こんなことになっています。

ぼく個人の意見としては「文化の発展」が目的なんだからもうちょっと規制を緩くしてもいいんじゃないかと思いますが、多分日本はそういう動きが出てくるとしてもかなり後になると思うんで、あまり期待はしない方がいいかもね。頑張って未来の文化庁官房著作権課のみんな。

 

6、参考文献

茶園成樹編「著作権法〔第2版〕」(2016年、有斐閣

 

JASRACって必要なん?

こにゃにゃちは、どんぺりーです。

 

そういえばぼく法学部だったんで、法学部っぽい記事書きます。まあ「ふーん」程度に思ってもらえればいいです。今回取り上げるのは何かと萌え燃えがちなJASRACさん。最近だと音楽教室に使用料を払え、と主張しネットで叩きに叩かれるも、文化審議会著作権分科会が「使用料取ってもええやろ」とJASRACに肯定的な意見をまとめ議論を呼んでいますね。結構悪い者扱いされがちなJASRACさんですが、ところでこいつ、何者なの?とかそもそもこいつ必要なの?とか多分いろいろ思われる方がいらっしゃると思いますので、かなーりさらっとですがJASRACさんが必要なのか等についてお話したいと思います。

 

1、まずは「著作権」のお話から。

JASRACさんが何をしているのか、一言で言いますと「音楽の著作権の管理」です。なのでとりあえず「著作権」についてある程度分かっておかないとJASRACさんのお仕事も理解しにくいので、著作権の要点だけサラッと触れておきます。

著作権とは言語(本、歌詞、講演…)や音楽、美術等の「著作物」を作った「著作者」に与えられる権利のことを言います。著作権の内容としては「支分権(狭義の著作権)」と「著作者人格権」というものがあり、前者には例えば、著作者以外の人が著作物を無断でコピーしちゃダメ!っていう「複製権」とか、勝手にネットにアップしちゃダメ!っていう「公衆送信権」とかがあります(他にもいろいろあります。例えば翻案権については以前の記事「コスプレと著作権」を参照)。後者については公表権、氏名表示権、同一性保持権(勝手に著作物の内容を改変されない権利)があります。

ではこの「著作権」という制度は何のために作られたのでしょう。その答え、とまでは行きませんが法目的が著作権法第1条に書かれています。少し読んでみましょう。

 

著作権法第1条

この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

 

分かりますか?多分よくわかんないと思います。まあざっくり言えば「著作物を公正に利用しながら文化を発展させていこうよ!」って感じです。意外かもしれませんが、著作物の自由な使用を制限することで文化を発展させようとしているのが著作権法ってわけです。少し逆説的に思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみればまあまあ理解できることで、例えば音楽がコピーし放題、ダウンロードし放題で音楽制作者にお金が入らなかったら誰も音楽業界目指しませんよね。食っていけないもん。で、音楽とか、同じように漫画とかがなくなれば文化もクソもなくなります。クールジャパンとかもないです。こうしたブンカ・ジ・エンドを防ぐため、著作権法が存在するのです。

 

2、で、JASRACとは何なのか

少し前提のお話が長くなってしまいましたが、本題に入っていきましょう。JASRACさんって何者なの?って話です。JASRACこと日本音楽著作権協会(Japanese Society for Rights of Authers, Composers and Publishers)は簡単に言えば(っていうかそのままですが)「めちゃめちゃたくさんの音楽の著作権を一括管理している」団体です。

 

3、JASRACの必要性

JASRACさんがなぜ必要なのか(あるいは、なぜ音楽業界から必要とされているのか)、少し掘って行きたいと思います。音楽制作者や歌手(著作権法の世界では「実演家」と言います)は音楽を作り、例えばそれをゆーちゅーぶとかで発表したり、CDを発売したりして世の中に出すわけです(一応CDとか実演家にも「著作隣接権」ってのが発生したりするんですがめんどくさいので省略します。マジで面倒だから。)。一度音楽が世の中に出ると、それはいろいろな方法で「利用」されます。例えばカラオケで歌われたり、テレビ番組のBGMに使われたり、売れてないバンドにカバーされたり。こうした「著作権に絡む利用」を確認し、利用者から利用料を徴収する、という作業を音楽制作者が逐一やっていられるでしょうか。多分そんなことをしていたら次回作が出ることは永遠にないでしょう。そうした手間のかかる著作権の管理を、音楽制作者たちは「自分たちの代わりに」JASRACにお願いしているのです。こうして見ると(少なくとも私が思うには)JASRACは必要不可欠な組織なんです。

 

4、音楽教室から使用料を巻き上げる徴収するのは妥当か

もう一つ、現在議論を呼んでいる内容についても少し考えてみましょう。JASRACは「音楽教室で見本として歌ったり演奏したりするのは支分権にある『演奏権』に当たるから著作権の利用料を払え!」と主張しています。演奏権についての条文を見てみましょう。

 

著作権法第22条

著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。

 

要は「著作物を公衆に対して演奏していいのは著作者だけ!(それ以外の人は利用料払ってね♡)」ってことです。この条文を基に「金払え」と言ってきたJASRACに対し、音楽教室側は「条文にある『公衆』は不特定多数のことで、音楽教室にきている生徒は特定できるから『公衆』に当たらない」と主張し、利用料は払わなくていいんだ!としています(詳しくは

JASRACによる音楽教室における著作物の使用料徴収に対し、東京地裁に「音楽教室における著作物使用にかかわる請求権不存在確認訴訟」を提起しました | 音楽教育を守る会 を参照)。そして私が注目したいのは(上記のリンク先にも示されていますが)先述した法目的です。音楽教室は(それだけが音楽教室の目的ではありませんが、)将来の音楽制作者や実演家を育成する場であり、それは文化の発展には不可欠と言えます。また音楽教室における音楽の利用は娯楽目的ではなく、教育目的であるため「公正な利用」となり、これらを踏まえれば演奏権侵害(=利用料の支払対象)にはならないと考えられます(とはいえこれは私の意見であり、法律のプロの中でも意見が別れてくるところなのでぜひ皆さんもそれぞれに考えてみてください〜)。

 

5、最後に

ネットでは批判の嵐、挙げ句の果てには「カスラック」とまで言われてしまうJASRACさんですが、結構音楽著作権に関しては重要な役割を担っています。なので「カス」とまで言われるのには流石に同情します。とはいえネットでは過去に「JASRACの職員が著作権の切れた音楽にまで金を請求してきやがった」なんて話が話題になりましたし、音楽業界がJASRACに苦言を呈したりと、JASRAC側にも問題があるのは確かでしょうし、ただ「法律」という一面だけでは捉えられない問題に発展しているともいえます。司法がどのような判断を下すのかも注目されますが、ただ「JASRACがクソ」とか言ってみる前に、多角的にいろいろ考えてみても面白いかもしれません。それが法律の面白さなんじゃないかって、ぼくは思います。

 

2018冬の陣(長期東京遠征録)

こんにちは、どんぺりーです。

知っている方も多いと思いますが、2/17〜26の10日間、東京に遠征をしていました。なぜこんなことになったかと言うと、まあ推しのアイドルグループ"atME"が解散するからだったんですけど、経過を書くと以下のようになります。

───時は遡って1/28、その日もatMEのライブがあり、20歳の誕生日かつ9単位がかかった試験前日だというのにぼくは東京にいました。その頃には2月のatMEのライブ予定が出ていたので、2/17〜2/19に遠征を入れようと決めていました。ですがその1/28の会場前で開場待ちをしていたところ、ある一報がぼくのTwitterのTLに飛び込んできました。「2/24に涼本奈緒の生誕祭を開催することになりました!」oh…行くしかない…

というわけで、2/24〜25の二日間遠征するだけにすることも考えたんですが、atMEを見れるのも残り少ないし、幸いその間ずっと東京の友人が泊めてくれるというので、長期遠征を決行することにしました。

 

1日目(2/17)

朝早くの飛行機で羽田へ。そこから渋谷のclub asiaへ直行し早割で入場。二組目で抜けて再入場しようと思っていたものの、二組目が1曲目にNerveを持ってきやがったため抜けるタイミングを見失い、そこから地獄の待機タイムが始まる。あれはつらかった。とはいえ待機中に久々のat民の皆様とお話しできて楽しかったです。

この日のatMEのセトリはESCAPE OUT→サクラダファミリア→Paralyzer。9月に秋葉原twinboxでやった以来の「柵に登ってガチ恋口上」ができて本当に楽しかったです。あれをやってるときが一番「生きてる」って感じがしますよね。しない?そうですか。

ほんで特典会。某at民の方と「やろう」と言っていたアレをやりました。

これ、アイドル側からすると地獄ですよね。ほんとすまん。でもこっちを見つめてくる推し。めっちゃ笑顔で見つめてくる推し。尊すぎて撮り終わった後「可愛い」しか言えなかった。

全チェキも撮りました。

ライブ後は飲み会へ。こうやってオタクの皆様と飲みに行くのは初めてだったので結構嬉しかったです。空腹にハイペースでアルコールを入れたので早めに死んでましたが。

そして友人宅へ。遅くなりすぎて怒られました。ごめんな。

 

2日目(2/18)

日雇い派遣登録をした。暇だった。

 

3日目(2/19)

この日はatMEの出番が遅くだったので午前中は寝て飯食って生誕祭の準備ちょっとして、って感じでゆっくり過ごしました。生誕祭の準備中にサークルの後輩から電話があり、出てみるとその後輩も東京にいるとのこと。これはチャンス(?)だとライブに呼び出してみるも「帰らないといけない」とのことで断念。だがこれでは終わらなかった。私が代表を務めているサークルの前代表の知り合いで、なぜか11月の学祭を手伝いにきてくださった方がその後輩と(なぜか)一緒にいたのです。はい、来てくださいました。本当ありがとうございます。

この日のatMEのセトリはESCAPE OUT→愛ドル→サクラダファミリア→With Me!→DASH!!!。この日も最高の柵上ガチ恋口上だった。With Me!も聞けてよかった。この曲好きなんですよね。

んで特典会。

あれですよね、このやり取りにぼくの人間性のダメさが詰まってますよね。自分でもダメだと思うわこれ。ちなみに怒られた後に「でもポニテもめっちゃ可愛い」って言ったら「ありがと」って口元を緩めて言われたんですけど、あれで恋しない男いないでしょってくらい可愛かった。「可愛い」って言葉で形容するのが失礼なくらい可愛かった。最高。

なんやこいつ

 

4日目(2/20)

日雇い1日目。まさかの昼で終わって暇になってしまった。

 

5日目(2/21)

日雇い2日目。日雇いは二度とやらないことを決意。

 

6日目(2/22)

寝てたら1日終わった。

 

7日目 (2/23)

生誕とかいろいろ準備やら何やらをしてライブへ。この日のライブはatMEではなくこれ

初の天晴れと12月以来のuijinとTrash?リリイベ以来のラキア。

リフトとかジャンプとか禁止が多く、しかも客も少なくて結構静かめなライブでしたが楽しませてもらいました。サークルのできないsing with youが新鮮すぎた。

ラキアとuijinの二組はこれからもちょいちょい見ていきたいなあと思っております。ラキアは大阪拠点ですし。

 

8日目(2/24)

 来ました。生誕祭。実はこういう「生誕祭」ってイベントにくるの初めてだったんですよね。しかも今回はatMEとして、ではなく涼本奈緒さん個人としてのイベント、ということで二重に「どんな感じのイベントなんだろう」って思ってました。

とはいえ始まってみるととても楽しかったです。いやあ、奈緒ちゃんのNerve聞けてもう悔いはないって思いましたね…。そのあとのトークパートも笑いが絶えず2時間あっという間でした。奈緒ちゃんの独特な不思議さとかアウトローさを殺すことなく、むしろ引き立てていく司会の方には尊敬しかなかったです。

 準備してたもの渡せてよかったです。画力上げなあかんな〜〜〜〜〜

なんやこいつ

 

9日目(2/25)

気がつけば東京に来て1週間が過ぎており、ついにこの日を迎えてしまいました。ある日ネットで奈緒ちゃんを見つけ、次第にグループのことも気になって来て、ESCAPE OUTとサクラダファミリアのCDをネットで買い、見事にハマり、TIFでようやく会うことができ、その後も何度か遠征し…とぼくがドルオタを始めてから恐らく一番本気で応援し、本気で楽しませてもらったatMEの解散日。エモい。とはいえこの日は2本ライブがあり、まだまだ楽しんでいくぞということでReNYへ向かったのでした。

たまたま東京に来ていたサークルの同期にやられました(来てくれてありがとうございます)。

なんやこいつ

 

そして腹ごしらえをして品川・東京アイドル劇場へ。9月も12月も1月も、アイ劇での公演を見て帰阪していたので、アイ劇に来ると遠征もいよいよ終わり、って感じがして少し寂しくなりました。

ライブ中は楽しもう、といつも通り沸いていたんですが、サクラダファミリアのガチ恋口上で「ガチ恋口上をやるのもこれが最後か」と思うとなんか泣けて来て、涙目でガチ恋口上をやる痛いオタクになってしまいました。そしてDASH!!!の後、at民からメンバーに花と色紙が渡されました。そのときのころねの涙にやられましたね。あれは泣きました。

特典会のことも書きたいですが、ぼくの拙い表現で書くのは難しいので省略します。

特典会の後は大勢で飲み会へ。そしてそこで一晩を明かし、翌朝帰阪したのでした…

 

こんな感じで1週間を超える長期遠征は幕を閉じました。atMEというグループはメンバーも楽曲も、そしてat民の皆様も、全てが魅力的で本当に好きでした。解散してしまうのは本当に残念でしたが、メンバーそれぞれの行く末を1人のオタクとして応援しながら、少しオタクという立場を離れて、自分の行く末も案じながら過ごしていこうと思います。今回の遠征でお世話になった皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。そして今後も、よろしくお願いします!

 了

DOGIMAZUN大阪参戦録

こんにちは、どんぺりーです。風邪をひいてます。パブロンマジ卍。

さて、2017年10月28日に心斎橋で行われましたDOGIMAZUN HALLOWEEN PARTY2017の参戦録を書いていきたいと思います。

このフェスを見つけたのはいつか忘れたけど夏だったと思う。目当てはバンドじゃないもん!とMaison book girl。この2組が出るんだったら行くしかないっしょ、とチケットを超スーパー早い段階で撮りました。そしたらなんか我儘ラキアとかぜんぶ君のせいだ。とかゆくえしれずつれづれとか出るみたいじゃない、優勝じゃん。神イベ確定ですわ。と期待に胸を膨らませ日々を送っていました。

 

タイテ発表めちゃくちゃ遅かったけど。特に特典会。前日て。

結果ぜん君とかPassCodeは見に行けませんでした。無念。

 

そんなこんなでぼくのタイテはこんな感じでした↓

我儘ラキア特典会→彼女in the display→我儘ラキア→バンドじゃないもん!ゆくえしれずつれづれバンドじゃないもん!特典会→Maison book girl

 

①我儘ラキア特典会

ラキアを見にいきたかった理由、それは「相谷麗菜さんに会いたい」ことが最大要因でした。れいにゃんは我らがO阪大学の卒業生で、私の先輩に当たります。ちなみに昨年度まで在籍していらしたので実質一年被ってるんですよね。行くしかないやん。

ということで行って来ました。

 

 

 

れいにゃんからの愛称は「ででんちゃん」に決定しました。新しい。関西出身ということもあって関西弁で喋れて親近感マシマシでした。ぼくめっちゃガチガチやったけど。

 

②彼女in the display

ラキアのライブまでの暇つぶしにバンドのライブを見にいきました。正直名前で選んだみたいなところある。完全に初見でしたが楽曲が良く(特に3曲目)、MCも面白かったのでチェックしておこうと思いました。とりあえずLINE MUSICで聞いてます。ラキアの開始時間との兼ね合いで途中退出。

 

③我儘ラキア

待ってましたラキアのライブ。とにかくオタクが熱い。暑い。リフトめっちゃ上がるし、ダイブだサーフだサークルモッシュだ…やっぱ大阪のオタク怖いわ。とはいえライブ自体はとても楽しく完全初見でも沸けて盛り上がれました。Sing with youの円陣めちゃくちゃ楽しかった。賛否両論あるとは思いますが、ぼく個人としてはこういうオタク達の一体感があると本当に楽しいし、また行きたいなと思うわけです。はい。またいきたいです。とりあえずサイトに上がってたやつDLしました。頑張って勉強します。

 

バンドじゃないもん!

TIF以来のバンもん。サイリウムを家に忘れるという失態をやらかしNOリウムで参戦。ラキア終わりダッシュで向かったのが功を奏したのか、まあまあ前方で見れました。この日のメンバーの衣装は何と新曲「Q.人生それでいいのかい?」のMV衣装。

 

                 バンドじゃないもん!/Q.人生それでいいのかい?[MUSIC VIDEO]               

 

エロい。どこに視線をやればいいのやら。セトリは

君はヒーロー→すきっぱらだいす→青春カラダダダッシュ→タカトコタン→Q.人生それでいいのかい?→White Youth

新曲(上記)聞けたら満足、って思ってたんですが、個人的にバンもん曲で一番好きなホワユが聞けて来た甲斐がありました…イントロで「ぅよっしゃぁー!!!」って叫んだの私です。迷惑だったら本当すんません。

 

ゆくえしれずつれづれ

半年ぶりのFANJtwice。見たのは初めましてのゆくえしれずつれづれ。事前にLINE MUSICで数曲勉強してたのでそれなりに楽しめました。ここもオタクが熱い。だがメンバーも負けじと熱い。すごい空間でした(小並感)。新宿シネマコレクション聞けてよかった。

 

⑥バンもん特典会

TIF以来みゆちぃとチェキ。

 

 

 

デデンネのお面見せたとき「デデンネっ!(可愛い声)(めちゃくちゃ可愛い)」って言ってくれたのでこれは認知をいただいたという認識でOKですよね?話そうと思ってたこと全部飛んでしまいましたがホールツアー森ノ宮行くの伝えれたので合格点。

 

⑦Maison book girl

こちらもTIF以来、4現場目のブクガ。なんか会場の方全然コスプレ感なくてデデンネのお面頭につけてたぼくがすごく浮いてた気がする。開幕lost AGEで優勝。生で聴くのは初のbedや安定のsin morning、roomsも聞けたので行ってよかったです。ブクガの楽曲の世界観がすごく好きなのでこれからも追っていきたい。特典会干してごめんな和田。

 

はい、こんな感じで楽しい1日を過ごすことができました。アイドルのライブは再来月のバンもん@森ノ宮までしばらくないので少し寂しくなりますが強く生きていこうと思います。【了】

なぜ僕はアイドルオタクになってしまったのかの考察

こんにちは、どんぺりーです。急に寒くなりましたね。

今日も何もやる気が起きないのでブログを書きます。テーマはタイトルの通りです。

 

5月か6月頃、本垢(@donpereal)で「俺がドルオタになったんじゃない、社会が俺をドルオタにしたんだ」みたいなツイートをしたかと思います。

 

 

 

してましたね。

では本当に僕は社会によってドルオタにさせられてしまったのでしょうか。今一度、自分の発言に問いを投げかけることで、この議論を白熱させたいと思います。どうでもいい議論ですが。

 

第1章 ドルオタになるまで

 

1、幼少期のどんぺりーくん

正直言って全然記憶にないんですが、物心のつく前からぼくには熱中しているものがありました。モーニング娘。とミニモニです。この頃からドルオタやったんや!じゃあ考察する意味ないやんけ!終わり!解散!

 

2、幼少期のどんぺりーくん(第2部)

はい、もう一回集合してください。記憶にない部分はノーカンにさせて(懇願)。まああとこれはどうでもいい話なんですが、ぼく本名に「た」がつくので小さい頃親から「おた」って呼ばれたりしてたんですね。そりゃオタにもなるわ。

幼少期のぼくは記憶にない部分は置いといて、本当に普通の男の子でした。大きくなったらウルトラマンコスモスになりたかった。

 

3、小学生のどんぺりーくん

小学生の時、ぼくのオタクの芽が発芽し始めます。小学校1年生で太鼓の達人を始め、小学校2年生でポケダン赤・青の救助隊、3年生でポケモンダイヤモンドパール、4年生でポケダン時・闇の探検隊、Wii発売、6年生でポケモンHGSS発売…

そうです、小学生にしてぼくはクラスに一人はいた「やたらポケモンに詳しいやつ」「やたらゲームに詳しいやつ」「音ゲーマー」の称号を手にすることとなったのです。

 

ですが小学校4年生の時、もう一つの芽が出始めます。ある日ミュージックステーションを見ていると、ジャニーズの新グループが出演していました。メンバー全員が平成生まれ・2007年に結成されたことにちなんで「Hey! Say! 7」。山田涼介・知念侑李・中島裕翔・有岡大貴・高木雄介で構成された5人組です。この時は「またなんかできたんか」程度にしか思っていませんでしたが。

その少しあと、新たに5人のメンバーを加え「Hey! Say! JUMP」というグループが結成されました。またミュージックステーションで見ていたんですが、デビュー曲「Ultra Music Power」をポケモン片手に聞いていると何か妙に一人、声の高い奴がいるんですね。ぼくはテレビに釘付けになっていました。「この人、声変わりしてない、まるで自分と同じ子供みたいなやつなのにかっけえ…」って思ったんですね。その時からぼくの知念侑李推しが始まりました。

しかし時の流れというものは残酷で4枚目のシングル「真夜中のシャドーボーイ」を出す頃には知念侑李の声が変わり始めます。「これは俺の知っている知念侑李じゃない」と思ってそれ以来チェックするのをやめてしまいました。そうしてまたぼくはただのゲーム少年の道を歩んでいったわけです。

 

4、中学生のどんぺりーくん

中学生になってもポケモン太鼓の達人と部活に明け暮れる日々。アイドルなんて興味ねえ!みたいな人間でした。その頃、同級生から「けいおん!!」ってアニメが面白いから見てみろと言われ実際に見たり、初音ミクの存在を聞かされたり、オタクへの道はしっかり歩んでいたわけでありますが。そのオタ活の一環として、当時テレビ東京で18時台にやっていたアニメ(ソウルイーター再放送、神のみ再放送等々)を見ていたのですが、その際にある番組を「目当ての番組が始まるまでの暇つぶし」に見ていました。そう、「週刊AKB」です。

週刊AKBAKB48の中心メンバーから無名メンバーまでが揃う番組で、中学生という最も記憶力の冴える時期にそれを見ていたぼくは片っ端からメンバーの名前を覚えていきます。そして音楽番組にでたらそれもチェックし…としていたらAKBオタクと化したどんぺりーくんがそこにいました。その頃のAKBは全盛期といっても過言でなく、アルバム「神曲たち」(言い訳Maybeとか大声ダイヤモンドとかが収録されています)、シングル「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」「Beginner」などが世に送り出されCDチャートで猛威を振るっていました。上手いこと乗せられてしまったわけですね。

おそらくぼくのドルオタとしての原点はここにあると勝手に思っています。ただこのころはまだ、CDを何枚も買うオタクや、タイガーファイヤーなど叫びまくっているオタクの人たちの映像を見たりして引いていた純粋な少年であったことも事実です。

(どうでもいいんですがぼくの推し柏木由紀でした。)

 

5、高校生のぼく

高校に入り、よりゲーム・ニコニコの方面へ侵食していった結果、AKBのことはほとんど忘れてしまっていました。曲もわからん、新顔もわからん、しかも前田も大島も篠田も板野もいなくなった。まあ仕方のないことです。

高校生時代はほとんどアイドルに触れることはありませんでした。あえていうならRev.from DVLのリリイベに橋本環奈見たさに行ったくらい。

ですが高校卒業直前に革命が起こります。2016年2月3日、某私立大学の入試2日前にいつものゲーセンに行き(受験期にゲーセンに行っていることに触れてはいけない)、知り合いがやっていたグルーヴコースターをやってみることにしました。「すっごーい」「たーのしー」とプレイしていたわけですが、収録曲を見ているとある曲が目にとまりました。

 

「でんでんぱっしょん」

 

全ての始まりでした。でんぱ組.incについては「最上もが」「夢眠ねむ」は知ってる、でんでんぱっしょん、サクラあっぱれーしょんはちらっとだけ見たことある(ZIPとかで流れてた程度)くらいで、まあほとんど無知でした。しかしそこでたまたま選曲したでんでんぱっしょんがやたら耳に残るわけです。その日のうちにLINE MUSICででんぱ組.incの曲をかき集め受験直前期にひたすら聞いていました。

 

6、大学生になって〜初現場〜

まあ2日前にゲーセンに行ったせいか某私立大学には落ちたものの、なんとか第一志望には受かって大学生になりました。受験直前期のクッソ辛い時期にイヤホンから流れてくるでんでんぱっしょん等、でんぱ組.incの楽曲に助けられたぼくは「彼女たちに感謝を伝えなければならない」という謎の使命感に駆られ、何としてもでんぱ組.incのイベントに行くぞと意気込んだわけであります。

そうして5月のGOGO DEMPAのリリイベで現場に初参戦し、推し・相沢さんにサインをいただくなどしたわけです。

 

7、2017年になって〜在宅から現場へ〜

とはいえ音ゲーやらポケモンやらで忙しかったぼくは在宅を決めていました。陰キャなので。そんなこんなで初現場から5ヶ月が過ぎようとしていた時、ある情報が飛び込んで来ます。「でんぱ組.incアリーナツアー幕張と神戸で敢行」、行くしかないと思いました。気が付いたらチケット応募してました。当たりました。行きました。物販でウン万飛ばしました。

この時気付いたんです。アイドルは生のライブを見てこそ一番楽しい。

一回ライブに行ってしまえばもう怖いものは何もなくなりそこからディアステージウィーク、名古屋バンもんシークレット、ブクガ心斎橋ワンマン、バンもんツアー、TIF、atMEワンマン・対バン・定期、BiSギャンパレツーマンと多くの現場に足を運ぶことになったのであります。

 

第2章 本当に「社会にドルオタにされた」のか?

 

 

 

これは未だに一理あると思っています。実際現場を求めるのは「楽しさ」=「幸福感」を求めるわけですし、接触で認知を求めるのも承認欲求の発現なので。

でもそれだけではなくて、やっぱり「好き」があるんだと最近は思っています。もともと音楽が好きだったのに加え、沸く楽しさ、かわいい推し、オタクの皆様との交流、ステージ上で輝くアイドルたちとの接触、かわいい推し、「現場にいた証」として残るチェキ、かわいい推し、かわいい推し

 

結論、

「ぼくはなるべくしてドルオタになった」

 

以上、解散。

「商標」って何なの?

こんにちは、どんぺりーです。眠い。

暇なのでブログを書きます。今日取り上げるのは最近何かと話題の「商標」。テレ朝が熱盛を商標出願したり、Twitter情弱の皆さんが「音商標の登録を開始し始めた!」と騒がれているので、言葉自体は目にしたことがあると思います(ちなみに音商標は平成26年改正で保護対象となり、翌年くらいから登録を開始しています)。ですが商標法及び商標権の制度があまり理解されていない気がするので、ここは私が教えてあげる君になることで皆さんに啓蒙しようというわけであります。まあ今回もテキトーに書くんですけど。

以下のように進めていくことにしますね。

Ⅰ、知的財産法の中の商標法

Ⅱ、商標権って何?

Ⅲ、有名な事例

 

Ⅰ、知的財産法の中の商標法

商標法は特許法著作権法と同じく、知的財産法に分類されます。知的財産法とは発明やアイデアといった形を持たないものを保護する法律群です(発明を保護する特許法、デザインを保護する意匠法といったように)。で、商標法は何を保護しているのか。まあ「商標」を保護しているんですけど、簡単に言えば「ロゴ」とか「マーク」です(詳しくはⅡで説明します)。例えばクロネコヤマトの猫のマーク、任天堂のロゴなど…。商標法はそういった商標を保護することを通して、商標の使用者の信用を保護し、需要者(消費者)の利益を保護し、産業の発達に寄与しよう!としています。

 

Ⅱ、商標権って何?

で、本題。商標法の目的は先ほど書いた通りですが、そもそも商標権って何やねん?って方が多いと思われます。

1:保護される商標

商標権の話をする前に保護対象の「商標」について整理しておきましょう。商標は商品に付されたり、サービスを提供する際に使用される物品に付されたりするもので、代表的なものとしては「文字商標」「図形商標」「記号商標」があります。先述した任天堂のロゴやゲームのタイトル、商品名などは主に「文字商標」として登録されます。「図形商標」には単に図形を組み合わせたものだけでなく、絵も入ります。なのでクロネコヤマトのマークであったり、ポケモンの公式絵なんかも図形商標として登録されているものがあります。また改正で色彩商標(例:セブンイレブン)や音商標(例:久光製薬)、立体商標(例:ペコちゃん人形)、動き商標(例:東宝富士通)、ホログラム商標(例:JCB)など保護対象が拡大しています。ここに挙げた例やその他商標はJ-PlatPatという特許情報プラットフォームから検索できますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

2:商標の機能

商標は普段の生活の中でかなり重要な働きを担います。現在の通説では、商標は自己と他人の商品やサービスを識別する機能、細かくは「出所表示機能」「品質保証機能」「広告宣伝機能」を持つとされています。スタバのマークがついたコーヒーを購入すれば、それが「スターバックスにより売られている、美味しいのかどうなのか微妙によくわからないあのコーヒー(個人の感想です)」と需要者は信じるわけです。つまりあのスタバのマークは「スターバックスにより売られている」ということを需要者に表示する「出所表示機能」、「美味しいのかどうなのか微妙によくわからないあのコーヒー(個人の感想です)」という性質を保証する「品質保証機能」、CMを打ったりした時にマークを効果的に表示することで発揮される「広告宣伝機能」を有しているんですね。

3:商標権

商標権は「権利が欲しい!」と思う商標を特許庁に出願し、それが審査されて登録査定を受けることで得られます。ですが、完全に排他独占的な権利をその商標に対して得られるわけではありません。商標出願の際に、出願人は「この商標をこういう商品やサービスに使います」といったように指定しなければなりません(もし全商品・サービスを指定した際には登録が拒絶されます)。そして商標権者はその指定した範囲でのみその商標を使用し、かつ指定した範囲に類似する範囲においてその商標を他人が使用することを禁止することができる権利を有するに過ぎないのです。ここをよく勘違いしている方がいるのでぜひ注意していただきたいポイントであります。

 

Ⅲ、有名な事例

過去に起こった商標絡みの事例を少し紹介しましょう

1:面白い恋人事件

北海道の有名なお土産「白い恋人」を、吉本興業がパクって「面白い恋人」という全く面白くないお土産を販売した事例がありました。白い恋人側はブチギレて裁判を起こしたりしたんですが、最終的には吉本が折れて和解しました。

2:フランク三浦事件

有名高級時計ブランド「フランクミュラー」とそのパチモン(超安価)「フランク三浦」が争った事件。正直誰も混同しないと思うんですが、フランクミュラー側はフランク三浦の商標無効を訴えました。知財高裁は「混同せんやろw」と一蹴。

3:ベストライセンス社商標横取り事件

誰も覚えてないと思いますがPPAPの商標がエイベックス(?)より先に出願されてた事件。まあエイベックスの知財部がマヌケとしか言いようがないです。ベストライセンス社の上田さんは法的には何も悪くないです。とはいえ道徳的にはよろしくない。

 

Ⅳ、最後に

といった感じでかなりテキトーに「商標ってなんぞや?」ってのをご説明させていただきました。本当に深入りするとキリがないので、深入りしたい人はご自分で勝手に深入りしてください。皆さんに知ってほしかったことは「商標権について」・「商標法は営業上の信用が化体した商標をがっちり保護してやるもの」ということです。結構知的財産法の中でも変わった法律で面白みがあるので、ぜひ興味のある方は勉強してみてください。では今回は以上。(すごく急ぎめで書いたので、後々追記するかもしれません。)

クソ判例紹介:橋脚爆破事件

こんにちは、どんぺりーです。もうすぐ10月だってのにクソ暑いですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、暇なのでブログを書きます。本日ご紹介するのはタイトルにある通りクソみたいな判例です。久々に法学部っぽい記事ですね。とはいえお堅く書いても面白くないのでざっくり書きます。大分テキトーになりますので気になった方は自分で詳しく調べてみてください。

 

Ⅰ、概要

最高裁昭和35年2月4日第一小法廷判決刑集14巻1号61頁

山形県某村。ある川に吊るされた橋が腐敗し始めていました。近くの部落は村に架け替えを要求しましたが一向に実現する気配はなく…。そこで部落の道路委員長、「雪で落橋したって装えば補償金出るから橋の架け替えできんじゃん。」と思い立ち橋脚にダイナマイトを仕掛け、橋を爆破しました。何を言っているかわからないと思うが俺にもわからないんだ…。まあもちろん起訴されて裁判になりますよね。

 

Ⅱ、被告側の主張と裁判の過程

さて裁判になってしまい絶体絶命の道路委員長(被告)。そこに現れたのはお口の達者な弁護人。「落橋によって起こるであろう事故を未然に防ぐために爆破したんだから、これは緊急避難だ!」との主張を繰り広げます。

緊急避難とは刑法37条に規定されている、正当防衛の親戚みたいなもの。現在する危難を避けるためにした行為は罰しません!っていう条文です(細かい要件とかは自分で調べて)。つまり本件でいうと「橋を放置してて、もし人が通ったりしてる時に落橋なんかしたら大変でしょ?だからそういった危難を避けるために爆破したの。ぼく悪くない。」ってことです。さすが弁護士、頭がいい。確かに腐ってギシギシいうような橋渡りたくないですもんね。

しかし山形地裁は「橋は重量制限してたし、そもそもダイナマイトで爆破するって、もっと他に選択肢あったやろ。」と緊急避難を否定、懲役刑を言い渡しました。まあ当たり前ですわな。被告人は控訴します。

すると仙台高裁秋田支部は「まあ緊急避難とは言えんけど、完全な悪意があったとは言えんし減軽されるやろ。」と判断、執行猶予つきの有罪判決を出しました。流れ変わったな。

今度は検察側が上告。最高裁は「仙台高裁は何言うとんねん、もう一回やり直せや」と差戻判決をします。最高裁がまともでよかった。

というわけで再び仙台高裁秋田支部での裁判。しかし最高裁に言われて折れるようなあまちゃんではなかった。「危難は現在してるし、橋をぶっ壊したのもやむを得ないやろ。まあ壊し方としてはダイナマイトじゃなくてもよかったやろうけど。」と言って過剰避難(過剰防衛の緊急避難バージョンだと思っていただければOKです。)を認め、執行猶予つきの有罪判決を出しました。ここまで来ると検察vs被告というより、むしろ最高裁vs仙台高裁みたいな感じがしてきますね。検察、怒りの上告。

 

Ⅲ、最高裁の判断

再び登場最高裁。仙台高裁の判断に対し某議員の「違うだろー!!!!!」を彷彿とさせるような判断を下します。

「確かに荷馬車が通るには危ないかもしれんけど、人が通る分には差し支えなかったみたいやし、橋自体重量制限してたんやから、そんな切迫した危険があったわけやないやろ。もし危険が切迫してたとしても通行制限を強化するとか、他の方法があったやろうし、ダイナマイトで爆破してまで防止しなあかん程のもんでもないで。」といったように判断し、過剰避難は成立しないとしました(破棄差戻し)。さすがに高裁の判断には無理があったよう。

 

Ⅳ、最後に

と、こんな感じで最高裁までひたすら争った事例になります。「橋をダイナマイトで爆破」って時点でロックすぎるのに、そのあとの最高裁と仙台高裁のやり合いもあり、かなりおかしな事件になっています。これを緊急避難の要件ごとに考えてみても面白いのですが、ブログとしては面白くなくなるので触れないでおきます。

まあ「法学部って六法とにらめっこしてるだけなんじゃ?」って思われている方もいるかもしれませんが、こういうアホらしい事件について真面目に検討したりもしています(とは言っても刑法は私の専門ではありませんが…)。他にも面白そうな判例はあるのでまた暇なときにでも、今回みたいにゆるーく、超テキトーに書きたいと思いますので、もしよかったら読んでください。

それではここまで読んでいただきありがとうございました。

 

Ⅴ、参考文献

山口厚・佐伯仁志編『刑法判例百選①』第7版, 62頁〔小名木明宏〕(有斐閣、2014年)